徳島ヴォルティスからブラジル1部アトレチコ・パラナエンセへ期限付き移籍中のブラジル人DFカカには、徳島復帰の可能性がない模様。アトレチコへ完全移籍する見通しだと、現地で報じられている。

 カカは2021年2月にクルゼイロから徳島へ完全移籍。来日1年目からセンターバックの主力選手として活躍すると、今季もJ2リーグ開幕戦から第11節ザスパクサツ群馬戦まではほぼ全試合でスタメン出場していた。しかし5月以降は全試合でメンバー外。ベニャート・ラバイン前監督のもとで序列を下げると、7月21日にアトレチコへの期限付き移籍が正式決定した。

 またアトレチコと徳島の取引内容については、ブラジルメディア『グローボ』が今年7月に「買い取りオプションの設定額は350万ドル(約4億9000万円)であり、レンタル期間は2024年12月までの1年半」と伝えていた。

 母国復帰を果たしたカカは、ブラジル1部リーグ戦でほぼ全試合スタメン出場と、出場機会を確保。

チームも来季コパ・リベルタドーレス(南米選手権)本大会出場圏の4位レッドブル・ブラガンチーノから勝ち点8差の7位につけている。

 アトレチコの専門サイト『Tretis』によると、アトレチコのCEO(最高経営責任者)はカカの去就について「条項の有無にかかわらず、彼は完全移籍により、我々のもとにとどまるだろう」とコメントを残したとのこと。

 ただ一方で、同メディアのビニシウス記者はX(旧ツイッター)で「徳島が(移籍金として)400万ドル(約6億円)を望んでいるが、カカにそれだけの価値があるとは思えない。どう考えてもアトレチコが400万ドルを支払うとは考えられない」と私見を述べている。