日本代表の一員として、FIFAワールドカップ3大会連続出場の実績を持つMF本田圭佑(無所属)は、名古屋グランパスから海外移籍。VVVフェンロで活躍したこともあり、オランダ国内で再び同選手に対する注目度が高まっている。

 本田はガンバ大阪ユースや星稜高校を経て、2005年から名古屋でプレー。プロ2年目からレギュラーに定着すると、2008年1月にVVVフェンロへ移籍。加入1年目に2部降格という屈辱を味わったが、2008/09シーズンにオランダ2部リーグで16ゴールをマーク。1部昇格の立役者となり、翌2009/10シーズン途中にCSKAモスクワへ完全移籍している。

 オランダメディア『FHM』は今月14日に「エールディヴィジ(オランダ1部)の最も注目すべき冬の移籍11選」と題して、オランダ国内クラブが絡んだ印象的な移籍劇を紹介。本田、京都パープルサンガ(現京都サンガ)からPSVアイントホーフェンへ移籍したパク・チソン、アヤックスからリバプールへ移籍したルイス・スアレスなどをピックアップしている。

 そして本田については「2008年の冬、本田圭佑はオランダ人なら誰もが納得する移籍金でオランダにやって来た。彼は日本からVVVフェンロへフリー移籍。オランダ南部で絶対的な存在となった。有名な名字を持つこのミッドフィルダーは68試合で24ゴールを挙げ、数百万ユーロによりロシア1部CSKAモスクワへの移籍を勝ち取った。当時、オランダの名門3クラブからの関心もあったが、移籍は実現しなかった。その後、ACミランが目の前に現れた」と綴っている。

 ミラン、メキシコ1部パチューカ、豪州1部メルボルン・ヴィクトリーなど海外複数クラブを渡り歩き、2021年にリトアニア1部FKスードゥヴァを退団してから2年以上にわたり所属クラブがない本田。昨年12月に行われた10歳以下の全国大会「4v4 JAPAN CUP U10 2023 presented by au」に顔を出した際には、「再チャレンジを来年度どこかでやりたい」と改めて現役続行への意欲を見せている。