2月23日に開幕を迎える2024明治安田J1リーグ。開幕初戦のカードは14時キックオフのサンフレッチェ広島VS浦和レッズと発表された。
ここでは、開幕まで1か月を切ったこのタイミングでJ1の順位予想を敢行。ただでさえ世界屈指の混戦リーグであるうえ、今季は20クラブに増えており予想は困難を極めた。様々な意見はあるだろうが、1つの参考として見ていただけるとありがたい。
16位~20位
20位には、補強禁止を乗り越え2023シーズンのJ2リーグを見事2位で終え、J1への昇格を決めたジュビロ磐田を予想。MF平川怜やMF中村駿など実力者を加えたがMFドゥドゥが移籍している。4人の外国籍選手も獲得したが、J1でどれだけ活躍できるかは未知数だ。19位は、J1参入プレーオフを勝ち抜き最後の昇格枠を掴み取った東京ヴェルディ。城福浩監督の存在は大きいが資金力で劣る。早期にJ1の強度に適応できるか注目したい。
18位は、昨季15位の湘南ベルマーレ。攻守において最大の武器だったFW大橋祐紀が移籍。アビスパ福岡からFWルキアン、磐田からMF鈴木雄斗を獲得したが昨季の不安定さを解決できるだろうか。
11位~15位
15位は、昨季17位の柏レイソル。FW細谷真大とMFマテウス・サヴィオがいれば一定の得点力は保証されそうだが、センターラインの選手が数多くチームを離れたことは不安要素だ。14位は、初のJ1昇格を達成した町田ゼルビア。大型補強を敢行し個々の足し算では十分に渡り合えそうだが、大人数ゆえのマネジメントに苦戦する可能性も。
13位は、昨季12位の北海道コンサドーレ札幌。FW小柏剛やDF田中駿汰の移籍は容易に補えないだろう。ガンバ大阪から帰還したFW鈴木武蔵が2019シーズンの輝きを取り戻せるかが左右しそうだ。12位は、昨季14位で今冬多くの選手が入れ替わったサガン鳥栖。
6位~10位
10位は、昨季9位のセレッソ大阪。人数は減ったが主力の離脱はなし。外国籍選手を多く抱えており、起用法に注目したい。9位は、昨季11位のFC東京。ここ数年と同様に即戦力を複数確保。既存主力の移籍もあったが、総合的には戦力アップといえるだろう。続投となったピーター・クラモフスキー監督は攻撃力アップを狙う。8位には、2023シーズンのルヴァン杯王者であるアビスパ福岡を予想。得点源のFW山岸祐也と日本代表当時のプレーを取り戻しつつあったMF井手口陽介が移籍。
7位は、昨季6位の名古屋グランパス。FW陣の大型補強に成功したが、DFは多くの主力が移籍した。長谷川健太監督が守備を安定させられるかがカギを握る。6位には、昨季10位のアルビレックス新潟を予想。主力の流出はあったが、強みの2列目にはまだまだ強烈な個を有する。サガン鳥栖から海外経験もあるFW小野裕二を確保できたことも大きい。
1位~5位
5位は、昨季4位の浦和レッズ。確かな補強に加えてノルウェー人のペア=マティアス・ヘグモ氏を新監督に招聘した。教え子であるMFサミュエル・グスタフソンやノルウェー代表MFオラ・ソルバッケンの獲得もあり、両者にとって馴染みやすい環境が作られている。継続路線のクラブが多いなか、戦術の浸透に要する時間が影響を与えそうだ。4位には、昨季シーズン終盤にかけて本来のチーム力を発揮し、天皇杯王者にもなった川崎フロンターレを予想。
3位は、昨季3位のサンフレッチェ広島。補強は控えめだったものの、今やリーグ屈指のストライカーとなったFW大橋祐紀の獲得は極めてポジティブ。2位は、昨季も2位の横浜F・マリノス。移籍市場では層を厚くすることに成功し、なかでも昨季怪我人が相次いだセンターバックにDF渡邊泰基を加えられたことはポジティブだ。ただ、陣容では神戸にやや及ばないか。1位には、昨季のJ1リーグ王者ヴィッセル神戸を予想。DF広瀬陸斗やMF井手口陽介、FW宮代大聖など各ポジションに実力者を加え、AFCチャンピオンズリーグの負担を考えても優勝争いできる陣容が揃った。ただし、クラブとしてアジアでの経験値不足は不安材料だ。
後日公開予定の「全クラブ戦力評価」では、より詳細な戦力評価を実施する。