フェイエノールト所属の日本代表FW上田綺世は、今月3日開催のオランダ1部リーグ第24節PSVアイントホーフェン戦で出番なし。試合前、アルネ・スロット監督が先月29日に行われたオランダ国内カップ戦準決勝における同選手のパフォーマンスを振り返っている。

 上田は昨年夏にベルギー1部サークル・ブルッヘからフェイエノールトへ完全移籍も、メキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスが絶対的ストライカーとして活躍しているだけに、今季ここまでオランダ1部リーグで先発出場わずか1試合にとどまっている。

 そんな中で迎えたオランダ国内カップ戦準決勝のフローニンゲン戦では前線1トップでスタメン出場もことごとくチャンスを逃し、80分で途中交代。上田に替わって投入されたFWオンドジェイ・リングルが決勝ゴールを挙げただけに、現地では日本代表ストライカーに対する批判が湧き起こっている。

 フェイエノールトの専門サイト『1908フェイエノールト』によると、スロット監督はPSV戦前に上田の現状を分析。「なかなかゴールを決められないストライカーをどうすればいいのか、とても難しい。私はいつも彼に対して『必ずチャンスを掴んでゴールを決めるはずだ』と言っているが、決められなかった」

 「私は彼がゴール量産のタイミングを見つけてくれることを願っているし、彼もそのことを理解している。

あまり言いすぎるとプレッシャーになることが多いが、あえて言うとケチャップ理論だ」と発言。

 「ゴールはケチャップみたいなもの。出ないときは出ないけど出るときはドバドバ出る」というMF本田圭佑の名言と似たコメントを残しているが、『1908フェイエノールト』は「決まり文句だ」とフェイエノールト指揮官に厳しい視線を送っている。