北中米W杯アジア2次予選・北朝鮮戦の日本代表メンバーが今月14日に発表。ストライカーでは、FW上田綺世(フェイエノールト)とFW小川航基(横浜FCからNECナイメヘンへ期限付き移籍中)らが招集されたが、小川が上田からスタメンの座を奪う可能性があるという。

 現在26歳の小川はジュビロ磐田、横浜FCを経て、昨年6月にナイメヘンへ加入。2023/24シーズン開幕戦から2試合つづけてゴールを奪うと、昨年11月以降はリーグ戦ほぼ全試合スタメン出場。今月10日のオランダ1部リーグ第25節ヘーレンフェーン戦で今季12ゴール目を挙げるなど、目下絶好調だ。

 一方、鹿島アントラーズやベルギー1部サークル・ブルッヘの絶対的ストライカーとして活躍していた上田は、フェイエノールトでベンチ要員に。今季ここまでオランダ1部リーグで先発出場わずか1試合にとどまっているほか、1ゴールと限られた出場時間でアピールできていない。

 両選手の明暗が分かれているだけに、オランダメディア『フットボール・インターナショナル』は「上田、日本代表で小川とのポジション争いに突入」という見出しのもと、小川の台頭と上田の序列低下を予想。

 「驚くことに、小川が2019年12月のEAFF E-1サッカー選手権を最後に、日本代表でプレーしていなかった。しかし、今度の国際大会では彼の立場を変えるかもしれない。上田と競争するかもしれない」とした上で、「小川のおかげでナイメヘンはKNVBカップ(オランダ国内カップ戦)で決勝進出を果たした。ナイメヘン所属選手として、かなり多くのゴールを決めている」と、小川の活躍ぶりを紹介した。

 AFCアジアカップの舞台で、上田を除くストライカー陣が不発に終わった日本代表。依然として「FW問題」が叫ばれているだけに、小川など新戦力の台頭を期待するファン・サポーターが多いことは確かだ。