ポーランド1部グールニク・ザブジェ所属FW宮原勇太が、興國高校(大阪)時代の恩師である内野智章氏(現奈良クラブ・ユースコーチ兼テクニカルダイレクター)と対談。チームメイトのFWルーカス・ポドルスキから教わった改善点や、ステップアップ移籍への思いを語っている。

 興國高校入学前から海外志向が強かった宮原は、内野監督のもとで持ち味のドリブルに磨きをかけると、昨年8月にザブジェ加入が内定。高校卒業を待たずしてポーランドへ渡り、元ヴィッセル神戸所属選手のポドルスキから歓迎された。

 今季ここまでポーランドのユースリーグで13試合にスタメン出場するなど、海外挑戦1年目からコンスタントにプレーしている宮原。今月26日に内野氏のYouTubeチャンネルで公開された対談で、「(ポーランドへ渡った後)全員身体が出来上がっていて、最初は当たり負けする。今は当たり負けしなくなっているけど、片手で押さえられる」と、外国人選手の特徴を説明。

 「一番感じたのは、ポドルスキ選手が『競り合おう』みたいな雰囲気になって、ぶつかって来た。

その時、今まで感じたことないくらい(当たりが)やばくて。筋トレをしないといけないと思った」と語るなど、元ドイツ代表選手との対戦を通じてフィジカルの重要性を学んだという。

 まだザブジェのトップチームでデビューしていない宮原だが、すでに欧州でのステップアップを夢見ている模様。高校時代の恩師の前で、「あと1、2年くらいで欧州で結果を残して、ブンデスリーガやラ・リーガ、プレミアリーグへ移籍して、UEFAチャンピオンズリーグで優勝したい」と自身の目標を公言。

 内野氏は「言葉が通じない中、ひとりで生活する中で、自分の給料でシェフとかトレーナーを雇っている部分は凄いなと思う」と同選手のプロ意識を称えた一方で、プレーにおける改善点も指摘。

 「フィジカルや(攻守の)切り替え、オフ・ザ・ボールの動き直し、ポジショニングの部分をもっと意識してやったら(上手くいく)。

結構、早いタイミングで攻撃の部分はクラブから評価されているみたいなので。守備は経験とか年齢で左右される部分も絶対にある」と、教え子にアドバイスを送った。