ヴィッセル神戸は今月7日開催の明治安田J1リーグ第7節で、横浜F・マリノスに1-2と逆転負け。神戸所属MF山口蛍に対する誹謗中傷が波紋を呼ぶ中、DF上島拓巳ら横浜FM所属選手に対する神戸サポーターの野次や誹謗中傷が物議を醸している。


 問題のシーンは、神戸が1-2とビハインドの88分。神戸は左サイドからのクロスにFW宮代大聖らがゴール前で合わせきれず、GKポープ・ウィリアムにキャッチされる。すると、ペナルティエリアで競り合っていた上島、さらにはボールとは関係ない場所で横浜FM所属MFナム・テヒがピッチに倒れ込み、プレーが中断。数十秒後に再開されたが、神戸側からは拡声器を通じて「おい早く立てよ!おい!立てよオラ!」という声が。ポープがボールをピッチに置いて時間を消費する時にも「おいヘタレ!ヘタレ!」という声が飛んでいる。

 こうした野次がインターネット動画配信サービス『DAZN』の集音マイクに拾われただけに、X(旧ツイッター)では「神戸サポーター酷い」「拡声器もってる人間がこんな発言を相手キーパーにして良いのか?」といった批判が噴出。
「神戸のコールリーダー出禁で!」「三木谷会長は無期限入場禁止処分を科してほしい」と、コールリーダーへの厳罰待望論も湧き起こっている。

 Jリーグ公式戦でのブーイングや対戦相手へのリスペクトに関しては、神戸の三木谷浩史会長のSNS投稿が話題を呼んでいた。同会長は先月18日深夜に「神戸のサポーターへ提案があります」と切り出すと、「つねにあいてにたいするリスペクトを忘れず、味方を鼓舞する。神戸はそういう事ができる可能性があるクラブだと思っています。国際的に様々なものを受け入れ、日本を代表するクラブになり、日本の新しい象徴となりましょう」とファン・サポーターに呼びかけていた。

 一部の神戸サポーターによる横浜FM戦での行為は、三木谷会長の思いに反するものである。
それだけに、「神戸のコールリーダーがあんな姿だと、日本を代表するクラブにはなれない」「三木谷会長に泥を塗る行為」「三木谷会長が先日投稿していた内容忘れたのか?」といった指摘も飛んでいる。