ラツィオ所属の日本代表MF鎌田大地は、マウリツィオ・サッリからイゴール・トゥドールへの監督交代により、控え要員からスタメンへ序列アップ。一部では今夏残留の可能性も報じられていたが、本人は退団の意思を固めている模様。
来季以降、MF三笘薫(ブライトン)をも上回る日本人選手最高額級の年俸を放棄するようだ。

 サッリ監督のもと、リーグ戦10試合続けてスタメンから外れるなど厳しい立場に置かれていた鎌田。しかし、先月18日にトゥドール監督が就任すると、同監督の初陣であるセリエA(イタリア1部)第30節ユベントス戦でスタメン出場。攻撃の組み立て等で好パフォーマンスを発揮し、指揮官からも「鎌田は重要な試合をこなした。我々の模範となる選手であり、とても賢いね」と称賛。複数のイタリアメディアは「トゥドール監督は鎌田を重宝している」として、今夏残留の可能性を伝えていた。


 しかし、イタリア紙『イル・メッサジェッロ』は9日に「鎌田はすでにトゥドール監督に対して、今季終了後に退団する意思を伝えている。2年間の契約延長オプションは行使されない見込みだ」とリポート。ラツィオもすでに日本代表MFの後釜確保に向かっており、フィオレンティーナ所属MFアントニン・バラークに関心を寄せているという。

 なお、イタリアメディア『トゥットメルカート』は今年2月29日に「鎌田の年俸は300万ユーロ(約4億9000万円)であり、チームで3番目の高給取りだ」とリポート。イタリア紙『コリエレ・デッロ・スポルト』は、同選手がラツィオに残留する場合、来季以降はチーム最高額の年俸600万ユーロ(約9億9000万円)を受け取る可能性を伝えていた。

 日本代表選手の年俸については、三笘が昨年10月にブライトンと契約延長した際、英メディア『ロンドン・ワールド』は「年俸416万ポンド(約7億5000万円)の5年契約を結んだ」と報道。
一部メディアは日本人選手最高額だと伝えていた。トゥドール新監督のもとで評価を上げている鎌田だが、巨額年俸ではなく、より多くの出場機会を求めているかもしれない。