大岩剛監督率いるU23日本代表は、今月16日開催のAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選グループステージ初戦でU23中国代表と激突。日本の勝利を予想する声が多い中、中国メディアが同国代表による番狂わせを期待している。


 中国メディア『捜狐』は15日に「日本代表が1-2で敗北!日本には2つの弱点があり、中国にとって素晴らしいニュースが2つある。アジアNo.1 チームを下して、グループステージを突破するチャンスはある」という見出しのもと、日本戦を展望。

 同大会が国際Aマッチデー期間外に開催されることを紹介した上で、「日本は欧州でプレーしている五輪世代の選手が多く、所属クラブが代表チームへの派遣を拒否したため、今大会のメンバーには入っていない。彼らの不在はチーム力に影響を与える。中国代表との差も縮まっている」と指摘。MF久保建英(レアル・ソシエダ)、GK鈴木彩艶(シント=トロイデンVV)、MF鈴木唯人(ブレンビーIF)らの不在が予選での戦いに響くとの見解を示している。


 これにくわえて、『捜狐』は2017年7月開催のU23アジア杯兼パリ五輪予選における両国代表の対戦を回顧。DF板倉滉(現ボルシアMG)、DF伊藤洋輝(現VfBシュツットガルト)ら現在のA代表の主力選手を擁する日本相手に2-1で勝利したことを紹介した上で、「この日本の敗北は中国に自信を与えるはず。中国にはアジアNo.1のチーム相手に番狂わせを起こすチャンスがある」と主張。「パリ五輪予選で日本を下せば、残り2試合で勝ち点3を獲得できるはず。グループステージ突破は確実だ」と締め括った。

 日本の欧州組では、FW福田師王(ボルシアMG)、MF三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム)など、昨年11月の国際親善試合アルゼンチン戦で活躍した選手も相次いで不参加に。
GK小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)、MF佐藤恵允(ブレーメン)、DF内野貴史(デュッセルドルフ)、MF山本理仁、MF藤田譲瑠チマ(いずれもSTVV)と5名の招集にとどまっている。ただ、国内組でもMF松木玖生(FC東京)をはじめ世代屈指の有望株が揃っているだけに、中国にとって侮れない相手であることは確かだ。