日本は28分、MF藤田譲瑠チマ(シント=トロイデンVV)がハーフウェイライン手前からディフェンスラインの背後へロングフィードを供給すると、これに細谷が反応。絶妙なタイミングでスペースへ飛び出すと、ペナルティエリアで相手DFを交わして右足を振りぬき、シュートをゴールマウス右下隅に突き刺した。そして42分には、再び藤田が自らのスルーパスからチャンスを演出。荒木がゴール前に抜け出し、右足のシュートから追加点を奪っている。
この2点のリードを守り切り、イラクを下した日本。しかし中東メディア『アル・アラブ・アル・ジャディード』は試合後、イラク国内から湧き起こっている批判の声として「日本の先制ゴールの場面では、直前に細谷のオフサイドがあった。
ただ、同メディアのジャーナリストであるガマル・アル・シャリフ氏は「藤田がロングフィードを供給した瞬間、細谷の位置はオフサイドではなかった。イラクの3選手が細谷をカバーしていたことは明らかだ」と疑問の声を一蹴している。
なお、この一戦ではオーストリア人のケイシー・ライベルト氏がVARを担当。同氏は16日開催のグループステージ初戦・日本対中国で主審を務めた際、相手選手への肘打ち行為に及んだDF西尾隆矢(セレッソ大阪)にレッドカードを提示したことで話題になっていた。