米メディアによると大谷の10年の契約金総額は7億ドル(約1,089億円)。
2024年、大谷の通常年俸と言われている6,500万ドルに契約金(2,000万ドルを10年で割って200万ドル)を加えると、実際の1年あたりの額は6,700万ドル(約104億2,300万円)と推定できる。
サッカー界では大谷ほどの年俸を得ている選手はいるのだろうか?ここではJ1リーグを含めた世界の主なサッカーリーグの最高額年俸を誇る選手を紹介する。(参照データ『Capology』5月16日時点のレートで日本円換算)
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J1リーグ(日本)
大迫勇也(ヴィッセル神戸)推定年俸:約3億9,000万円
まずは大谷の故郷でもある日本国内サッカーの状況から。日本のトップリーグである明治安田J1リーグにて現在最高年俸額と言われているのは、ヴィッセル神戸に所属する日本代表FW大迫勇也の約3億9,000万円だ。TSV1860ミュンヘン(2014)ケルン(2014-2018)ベルダー・ブレーメン(2018-2021)と、2014年から2021年にかけてドイツでプレーした大迫は、ブンデスリーガ1部と2部を合わせて通算40得点29アシストを記録。
Jリーグ復帰を果たした2021シーズン、大迫は神戸で当時J1最高額年俸(約20億円)であった元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタと共に戦い、2023シーズンには神戸初のリーグ優勝に貢献した上、個人タイトル3冠(MVP、得点王、ベストイレブン)も達成した。

MLS(アメリカ)
リオネル・メッシ(インテル・マイアミ)推定年俸:約20億2,500万円
ラ・リーガ(10回)、チャンピオンズリーグ(CL、4回)などで数多くのトロフィーを獲得し、バロンドール(世界年間最優秀選手賞)も8回手にしたスーパースター、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ。2023年から所属するインテル・マイアミ(MLS)における現在の推定年俸額は、約20億2,500万円だ。バルセロナのユースで育ち、2004年から2021年にかけて同クラブの中心選手として活躍したメッシは、2017年にスポーツ界史上最高額(当時4年総額705億円)での契約も結んだことがある。
2021年6月にリーグ・アンのパリ・サンジェルマン(PSG)へ移籍。フランスでは2シーズン連続のリーグ優勝(2021/22、2022/23)と、トロフェ・デ・シャンピオン(2022/23フランススーパーカップ)のトロフィーを獲得した。
アメリカでも勢いが止まらないメッシ。バルセロナ時代にコンビを組んでいたFWルイス・スアレス(2014-2020)と大暴れし続け、5月4日に行われたニューヨーク・レッドブルズ戦では1ゴール5アシストという凄まじいプレーを披露している。

セリエA(イタリア)
ドゥシャン・ブラホビッチ(ユベントス)推定年俸:約21億8,700万円
イタリアで最高年俸額を誇るのは、セリエAのユベントスでプレーするセルビア代表FWドゥシャン・ブラホビッチ(約21億8,700万円)だ。2023/24シーズン5月24日時点、16得点でリーグ得点ランキング2位につけている選手(1位はインテルFWラウタロ・マルティネスの24得点)。2017年夏にパルチザン・ベオグラード(セルビア1部)からフィオレンティーナ(セリエA)に移籍後、約4シーズンで108試合に出場し49得点と8アシストを記録したブラホビッチは、2022年1月にユベントスへ移籍した。クリスティアーノ・ロナウドが着用していた7番を背負い、移籍から1ヶ月後の2月23日にCL決勝トーナメント1回戦ビジャレアル戦(1-1)で開始わずか32秒でのゴールを記録し話題となった。
現在、日本代表DF冨安健洋が所属してるアーセナルがブラホビッチ獲得を目論んでいる模様。本人は前向きに他クラブへの移籍を検討しているようだが、ユベントスは移籍を拒否しているようだ。

サウジ・プロフェッショナルリーグ(サウジアラビア)
クリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)推定年俸:約33億7,500万円
数多くの大会の得点王となりバロンドールを5度受賞、所属したマンチェスター・ユナイテッド、マドリード、ユベントスでもたくさんのタイトル獲得に貢献した(プレミアリーグ3回、CL5回など)クリスティアーノ・ロナウド。2022年12月にサウジアラビア1部のアル・ナスルと契約し、年俸は同リーグ最高の約33億7,500万円だ。レアル・マドリード時代(2009-2018)はメッシの因縁のライバルだったロナウド。ポルトガル代表選手としては史上初となる40カ国の代表チームを相手にゴールを決めた選手となり、2018/19UEFAネーションズリーグでも活躍し優勝を手にした。
今2023/24シーズンは、リーグで29試合に出場し、なんと33得点と11アシストを記録。また、横浜F・マリノス、ヴァンフォーレ甲府、川崎フロンターレ、浦和レッズが進出したAFCチャンピオンズリーグでも8試合に出場し、6得点を挙げている。
フィジカルトレーニング、メンタルトレーニング、睡眠コントロールを欠かさず、いつも万全なコンディションで試合を迎えるロナウド。流石に39歳でここまでトップで活躍できる選手は他にいないであろう。

プレミアリーグ(イングランド)
ケビン・デ・ブライネ(マンC)推定年俸:約35億1,000万円
現在イングランド1部プレミアリーグで最高年俸額を誇るのは、マンチェスター・シティに所属するベルギー代表MFケビン・デ・ブライネ(約35億1,000万円)。ゲームビジョン、精度の高いパス、両足での強烈なシュートという武器で同クラブの中心選手となった。2015年8月にヴォルフスブルク(ドイツ1部)からシティに移籍したデ・ブライネ。2017/18シーズン、史上初の3桁となった「勝ち点100」で獲得したタイトルを含め、チームを6度のプレミアリーグ優勝に導いている。2022/23シーズンはクラブ初のCL優勝も勝ち取り、プレミアリーグ、FAカップを合わせてトレブル(3冠)を手にした。
ベルギー代表としては、2014年のFIFAワールドカップ(W杯)ブラジル大会と、ユーロ2016にて、準々決勝まで辿り着く。2018年のロシアW杯では3位入賞に貢献し、ファン投票による「ドリームチーム」の1人にも選ばれている。

ブンデスリーガ(ドイツ)
ハリー・ケイン(バイエルン・ミュンヘン)推定年俸:約42億1,900万円
2009年から2023年までプレミアリーグのトッテナム・ホットスパーで活躍したイングランド代表FWハリー・ケイン。バイエルン・ミュンヘンへ移籍し2027年までの4年間契約を結んだが、現在の年俸はブンデスリーガ最高の約42億1,900万円だ。ゴール決定力に長けており、ポストプレーで味方を生かすのが非常に上手い。残念ながらこれまで所属チームにタイトルをもたらしておらずも、トッテナムでは通算435試合に出場し280得点61アシストを記録。キャプテンとしても同クラブを支えた。バイエルンでは2023/24シーズン36得点を挙げ得点王となっている。
イングランド代表としても主将を務めたケイン。

ラ・リーガ(スペイン)
フレンキー・デ・ヨング(バルセロナ)推定年俸:約63億2,800万円
2019年1月にアヤックス・アムステルダム(オランダ1部)から現在のバルセロナへ移籍し、世界の最強セントラル・ミッドフィールダー(CMF)の1人と評されているオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨング。現在の年俸はラ・リーガ最高の約63億2,800万円だ。ゲームビジョン、パススキル、突破力など、MF選手の理想とする特徴が全て揃っているデ・ヨング。2018/19シーズン、アヤックスをリーグ戦とカップ戦優勝に導き、同クラブにとって22年ぶりとなったCL準決勝進出にも貢献した。
バルセロナでは、2020/21シーズンにスーパーカップ、2022/23シーズンはリーグとカップ優勝を手にしている。オランダ代表としてはユーロ2020と2022年のカタールW杯で全試合に出場し、両大会でグループステージを突破した。

リーグ・アン(フランス)
キリアン・ムバッペ (PSG)推定年俸:約121億5,000万円
サッカー界において年俸が最も高い選手は、リーグ・アンのパリ・サンジェルマン(PSG)でプレーするフランス代表FWキリアン・ムバッペ。年俸約121億5,000万円は、唯一大谷の額(約104億2,300万円)を超える。この世のものと思えないドリブルとスピード、シュートの高い技術も重要な武器とする選手。2017年8月、モナコからPSGに1年買取オプション付きでレンタル移籍し、翌年正式に同クラブの選手となったが、その買取額は1億8,000万ユーロ(当時約235億円)と言われている。PSGがバルセロナから2億2,000万ユーロで獲得したブラジル代表FWネイマールに続く、当時史上2番目に高額な移籍金であった。
PSGに移籍後は、2020/21シーズンを除き全てリーグ優勝し、4度の得点王になっているムバッペ。