2023年11月末、イングランドの2大リーグ『女子スーパーリーグ(1部/WSL)』と『女子チャンピオンシップ(2部/WC)』が、イングランドサッカー協会(The FA)の傘下から新組織へ移行されることが明らかとなった。そして今年8月15日に新たな組織名『Women’s Professional Leagues Limited (WPLL)』が発表された。
そこでこの記事では、WPLL管轄となって初めてのシーズンを迎えるWSLについて、以前と異なる点や注目ポイントなどを紹介していく。
以前のコンテンツでは現地放送局との兼ね合いでアクセスに制限があり、一部の国では視聴不可であったり、試合当日にはアクセス過多のためページの読み込みが遅く映像が一時止まる不具合も多々見受けられた。しかし、Googleが提供するYouTubeへの移行により、今後は細かなアクセス制限に縛られず、より多くの人々が試合を楽しむことが可能となる(※一部YouTube配信外の試合有り)。
WSLの公式YouTubeチャンネル『Barclays Women’s Super League』では、今後のライブ視聴をアナウンスする動画が公開され、再生回数はすでに1万8千回を超えている。さらにコメント欄には、シーズン開始を待ち侘びる各国ファンの声が続々と寄せられている。
なお、The FA Playerでも引き続きイングランド代表戦や女子FAカップ、男子FAカップのハイライトや一部試合のアーカイブ視聴が可能だ。The FA PlayerとYouTubeを上手く使いこなせば、新シーズンの英国女子サッカーをより身近に楽しめそうだ。
エミレーツ・スタジアムの収容人数は6万761人(WSL公開数)と、イングランドではトップクラスの巨大スタジアムだ。プレミアリーグ(英男子1部)の熱戦空間と同じ場所で女子チームの試合も観戦できるとなれば、ファンの気分も上がり応援にも更に力が入るというもの。チケットの売れ行きにも大きく影響することが期待される。今シーズン、アーセナル女子はWSLの8試合およびUEFA女子チャンピオンズリーグ3試合の計11試合をエミレーツ・スタジアムで行うことが決定している。
また、昨シーズンからアーセナル以外の他クラブでも、徐々に男子チームの主要スタジアムで試合をする機会が増えている。現地観戦を予定しているサッカーファンにとっては、見逃さないようにしたい注目ポイントだ。
今シーズンのWSLは、2024年9月21日から2025年5月11日まで全22試合を行う予定だ。初戦は9月21日午前3時から行われるチェルシー女子VSアストン・ビラ女子。この試合を皮切りに、なでしこ12名の挑戦がスタートする。
試合日程はWSL公式サイト内の「Scores & Fixtures」で確認可能。WPLLのもとで始まる”新WSL”は日本でもブームを巻き起こせるか、非常に楽しみだ。
9月21日から新体制下で始まる2024/25シーズン、いよいよイングランド女子サッカーの新時代がスタートする。
そこでこの記事では、WPLL管轄となって初めてのシーズンを迎えるWSLについて、以前と異なる点や注目ポイントなどを紹介していく。

WSLがより身近な存在に
まず以前と大きく異なる点が、WSLやWCの試合視聴方法だ。これまでWSLの試合を日本から視聴する主な手段は、The FAの視聴コンテンツ『The FA Player』だったが、2024/25シーズンからは『YoutTube』がメインコンテンツとなる。以前のコンテンツでは現地放送局との兼ね合いでアクセスに制限があり、一部の国では視聴不可であったり、試合当日にはアクセス過多のためページの読み込みが遅く映像が一時止まる不具合も多々見受けられた。しかし、Googleが提供するYouTubeへの移行により、今後は細かなアクセス制限に縛られず、より多くの人々が試合を楽しむことが可能となる(※一部YouTube配信外の試合有り)。
WSLの公式YouTubeチャンネル『Barclays Women’s Super League』では、今後のライブ視聴をアナウンスする動画が公開され、再生回数はすでに1万8千回を超えている。さらにコメント欄には、シーズン開始を待ち侘びる各国ファンの声が続々と寄せられている。
なお、The FA Playerでも引き続きイングランド代表戦や女子FAカップ、男子FAカップのハイライトや一部試合のアーカイブ視聴が可能だ。The FA PlayerとYouTubeを上手く使いこなせば、新シーズンの英国女子サッカーをより身近に楽しめそうだ。

日本人選手12名の活躍に注目
次に、新シーズンのWSL注目ポイントを2つ紹介しよう。1つ目は、日本人選手たちの活躍だ。現在WSLに所属する12クラブの内、半数以上となる8クラブに計12名の日本人選手が在籍している。昨シーズンまではウェストハム・ユナイテッド女子に3名が在籍しリーグ最多となっていたが、今シーズンはマンチェスター・シティ女子に4名のなでしこ選手が在籍。
イングランドの地で繰り広げられる”日本人対決”を目にする場面もこれまで以上に多くなり、日本国内でもWSLが話題となることが期待される。
WSL日本人選手所属クラブ(2024年8月21時点)
- マンチェスター・シティ女子:MF長谷川唯、DF清水梨紗、FW藤野あおば、GK山下杏也加
- レスター・シティ女子:MF宝田沙織、MF籾木結花
- チェルシー女子:FW浜野まいか
- マンチェスター・ユナイテッド女子:MF宮澤ひなた
- リバプール女子:MF長野風花
- エバートン女子:MF林穂之香
- ウェストハム・ユナイテッド女子:FW植木理子
- ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオン女子:DF清家貴子
WSL日本人選手未所属クラブ
- アストン・ビラ女子
- クリスタル・パレス女子
- トッテナム・ホットスパー女子
- アーセナル女子

男女共同スタジアムがもたらす効果
今年5月14日、イングランド女子サッカー界の大きな節目とも言えるニュースがアーセナルから発表された。これまで同クラブ男子チームのホームだった『エミレーツ・スタジアム』が、2024/25シーズンから男女兼用スタジアムへ変わるという革命的なニュースは、おそらく多くのファンが待ち望んでいたものであろう。エミレーツ・スタジアムの収容人数は6万761人(WSL公開数)と、イングランドではトップクラスの巨大スタジアムだ。プレミアリーグ(英男子1部)の熱戦空間と同じ場所で女子チームの試合も観戦できるとなれば、ファンの気分も上がり応援にも更に力が入るというもの。チケットの売れ行きにも大きく影響することが期待される。今シーズン、アーセナル女子はWSLの8試合およびUEFA女子チャンピオンズリーグ3試合の計11試合をエミレーツ・スタジアムで行うことが決定している。
また、昨シーズンからアーセナル以外の他クラブでも、徐々に男子チームの主要スタジアムで試合をする機会が増えている。現地観戦を予定しているサッカーファンにとっては、見逃さないようにしたい注目ポイントだ。
今シーズンのWSLは、2024年9月21日から2025年5月11日まで全22試合を行う予定だ。初戦は9月21日午前3時から行われるチェルシー女子VSアストン・ビラ女子。この試合を皮切りに、なでしこ12名の挑戦がスタートする。
試合日程はWSL公式サイト内の「Scores & Fixtures」で確認可能。WPLLのもとで始まる”新WSL”は日本でもブームを巻き起こせるか、非常に楽しみだ。
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