日本初の女子プロサッカーリーグとして2021年9月にスタートしたWEリーグは、今年4度目のシーズン(2024/25)を迎える。セレッソ大阪ヤンマーレディースの加入で参加クラブ数が12となった昨シーズンは、選手たち個々のパフォーマンスを含めタイトル争いは熱気あふれるものとなった。
今シーズンは新たに『SOMPOホールディングス株式会社』をタイトルパートナーとして迎え「SOMPO WEリーグ」(2025/26シーズンまで)として、9月14日(土)からいよいよ第1節をスタートさせる。 そこでこの記事では、今シーズン注目の3クラブを厳選して紹介していく。
今シーズンは更に須永新監督の”色”を感じる「新生マイナビ仙台」として全22節に挑んでいく。新たにトップチーム登録されたユース6名が須永監督の戦略の中で、チームにどんな化学変化をもたらしてくれるのか気になるところ。また、マイナビ仙台の大きな強みである「選手たちが築き上げるチーム力の高さ」が、今シーズンの順位をどれだけ押し上げられるかにも注目だ。
育成組織TOP可選手6名(前所属クラブ)
そこで注目なのが今季から新加入した6名の選手たちだ。そのうち5名が海外出身選手(ジャマイカ1名、韓国1名、スペイン3名)ということもあり、より刺激的で今までとは一味違うチーム編成に期待がかかる。また韓国とスペインの選手は今回が初の日本プロリーグ参加となるため、受け入れ側も含め気持ちの部分でもチーム全体の士気が高まっていると言える。果たして今シーズンも好成績を保ち続けられるのか。神戸の動きに注目だ!
2024/25シーズン新加入選手(前所属クラブと出身国)
今夏、同クラブの移籍期間には新たなメンバーとしてDF有吉佐織が大宮アルディージャVENTUSからチーム入りを果たした。一方でMF柳澤紗希がヤング・エレファンツ(ラオス1部)へ海外移籍、DF三浦紗津紀が日テレ・東京ベレーザへと移籍を発表している。今回退団となったMF柳澤とDF三浦のコンビは、昨シーズン第5節に強豪INAC神戸を相手にそれぞれ1得点を挙げ、2-0でチームを勝利に導いた主要選手たちだ。2人が抜けた穴は大きいが、好調なチーム状態をキープしつつ新規加入DF有吉との連携プレーが新たな鍵となりそうだ。
昨シーズンからWEリーガーたちが続々と海外移籍を果たしている一方で、海外選手たちがWEリーガーとして挑戦する動きや、ユース選手たちのトップチーム入りは今後のWEリーグを盛り上げるのに欠かせないポイントだ。今回取り上げた3クラブをはじめ、今シーズンは各クラブに面白い風が吹き込んでいるように思う。
2024/25シーズンは9月14日(土)18時から行われるINAC神戸レオネッサVSサンフレッチェ広島レジーナの試合を皮切りに、全132試合が予定されている。これまで以上に、みんなで日本の女子サッカーを盛り上げていこう!
また、WEリーグ公式アプリの登場や、女子サッカーの情報発信拠点『Home of .WE』(東京都渋谷区)が新設されるなど、リーグ自体にも大きな進化を感じるシーズンであった。
今シーズンは新たに『SOMPOホールディングス株式会社』をタイトルパートナーとして迎え「SOMPO WEリーグ」(2025/26シーズンまで)として、9月14日(土)からいよいよ第1節をスタートさせる。 そこでこの記事では、今シーズン注目の3クラブを厳選して紹介していく。

マイナビ仙台レディース
ユース6名をトップチーム登録
昨シーズンは海外選手が6名加入し話題となったマイナビ仙台レディース。今季は仙台のユース所属でWEリーグ公式戦にも出場可能な「育成組織TOP可選手」が6名仲間入りしたことで、徐々にチームに変革が起きようとしている。そのきっかけの1つとも言えるのが、昨シーズン後半の監督交代だ。今年4月に前監督の須藤茂光氏が辞任。当時GKコーチだった須永純氏が新監督となり、マイナビ仙台は2023/24シーズンを2名の異なる監督の下で闘い抜いた。今シーズンは更に須永新監督の”色”を感じる「新生マイナビ仙台」として全22節に挑んでいく。新たにトップチーム登録されたユース6名が須永監督の戦略の中で、チームにどんな化学変化をもたらしてくれるのか気になるところ。また、マイナビ仙台の大きな強みである「選手たちが築き上げるチーム力の高さ」が、今シーズンの順位をどれだけ押し上げられるかにも注目だ。
育成組織TOP可選手6名(前所属クラブ)
- GK瀬戸如紗(マイナビ仙台レディースジュニアユース)
- DF岩城恋音美(栃木SCレディース)
- FW津田愛乃音(朝日インテックラブリッジ名古屋)
- MF菊地花奈(北海道コンサドーレ旭川U-15)
- MF佐藤にいな(マイナビ仙台レディースジュニアユース)
- MF岩田琳香(FC時之栖U-15)

INAC神戸レオネッサ
5名の海外キー選手
INAC神戸レオネッサといえば、WEリーグ開幕時から現在まで常に上位を維持している強豪チームだ。WEリーグ初シーズン(2021/22)はタイトル獲得、翌2022/23シーズンからはリーグ2位をキープしている。しかし、今夏の移籍期間にチームの大黒柱であったエースFW田中美南(ユタ・ロイヤルズ)や、GK山下杏也加(マンチェスター・シティ女子)、MF北川ひかる(BKヘッケン女子)が海外移籍のため退団。なでしこジャパン選出メンバーでもある主要選手たちが続々と海外クラブの扉を叩いたことで、今シーズンの神戸は新メンバーと共に戦い方を模索していく時期となるだろう。
そこで注目なのが今季から新加入した6名の選手たちだ。そのうち5名が海外出身選手(ジャマイカ1名、韓国1名、スペイン3名)ということもあり、より刺激的で今までとは一味違うチーム編成に期待がかかる。また韓国とスペインの選手は今回が初の日本プロリーグ参加となるため、受け入れ側も含め気持ちの部分でもチーム全体の士気が高まっていると言える。果たして今シーズンも好成績を保ち続けられるのか。神戸の動きに注目だ!
2024/25シーズン新加入選手(前所属クラブと出身国)
- GK大熊茜(ジェフユナイテッド千葉レディース/日本)
- DFヴィアン・サンプソン(ジェフユナイテッド千葉レディース/ジャマイカ)
- DFカルラ・モレラ(デポルティーボ・アラベス女子/スペイン)
- MFイ・スビン(華川KSPO女子/韓国)
- MFパオラ・ソルデヴィラ(ビジャレアルCF女子/スペイン)
- FWカルロタ・スアレス(グラナダCF女子/スペイン)

アルビレックス新潟レディース
昨シーズンの勢いを継続できるか
2023/24シーズンの飛躍が著しかったクラブを問われたら、筆者は真っ先にアルビレックス新潟レディースの名を挙げたい。同クラブは2021/22シーズンに8位、翌2022/23シーズンには10位と順位が落ち込んでいた。しかし昨シーズンは一気に4位にまで上り詰め、3位の日テレ・東京ベレーザに対して勝ち点わずか5点差のところまで食い込んだ。今夏、同クラブの移籍期間には新たなメンバーとしてDF有吉佐織が大宮アルディージャVENTUSからチーム入りを果たした。一方でMF柳澤紗希がヤング・エレファンツ(ラオス1部)へ海外移籍、DF三浦紗津紀が日テレ・東京ベレーザへと移籍を発表している。今回退団となったMF柳澤とDF三浦のコンビは、昨シーズン第5節に強豪INAC神戸を相手にそれぞれ1得点を挙げ、2-0でチームを勝利に導いた主要選手たちだ。2人が抜けた穴は大きいが、好調なチーム状態をキープしつつ新規加入DF有吉との連携プレーが新たな鍵となりそうだ。
昨シーズンからWEリーガーたちが続々と海外移籍を果たしている一方で、海外選手たちがWEリーガーとして挑戦する動きや、ユース選手たちのトップチーム入りは今後のWEリーグを盛り上げるのに欠かせないポイントだ。今回取り上げた3クラブをはじめ、今シーズンは各クラブに面白い風が吹き込んでいるように思う。
2024/25シーズンは9月14日(土)18時から行われるINAC神戸レオネッサVSサンフレッチェ広島レジーナの試合を皮切りに、全132試合が予定されている。これまで以上に、みんなで日本の女子サッカーを盛り上げていこう!
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