2024明治安田J2リーグのジェフユナイテッド千葉は9月24日、千葉市内で公開練習を実施した。直近に行われたJ2第32節レノファ山口戦(4-1)の勝利を祝うかのように、グラウンドには多くの人が詰めかけ選手たちに声援を送った。
第17節のV・ファーレン長崎戦(5月25日0-1)で負った右足首の疲労骨折により長期離脱を強いられていたDF久保庭良太は、この日が実戦復帰後初の公開練習となり、リーグ終盤戦への意気込みを語った。シーズン序盤からスタメンを張り続けていたルーキーにとって、約4ヶ月にも及ぶリハビリ生活の代償は少なくはなかった。
「疲労骨折だったので、身体のバランスの悪さから生まれた怪我だったと思っています。リハビリのときからお世話になっているスタッフ陣の方に話を聞きながら、トレーニングを続けています」
「身体の使い方を見直し続けています。リハビリ中にやっていた動きを練習の中でも出せているかというと、まだまだ硬さがあるので難しい部分もある。それでも少しずつですが前の状態に近づけて、もっと向上できるようにしていきたいです」と力強く語った。
復帰戦となった天皇杯準々決勝京都サンガ戦(9月18日0-3)では右サイドバックとして先発出場。チームはJ1の相手に対して苦戦を強いられた一戦だったが、大卒ルーキーは後半からは本職のセンターバックを務め、随所で存在感を発揮。ビルドアップでも落ち着きのあるプレーを披露し、復帰戦ながらそのポテンシャルを発揮した。スタメン奪取に向けてアピールできた京都戦を経て、本人も手応えを感じていた。
「もちろん勝たなければいけない大事な試合でした。
ただ、スピードや体力面はまだまだ本調子とは言い難い。千葉の小林慶行監督は「もともと久保庭に関しては怪我で離れていた中で、公式戦のトライをさせました。彼のコンディションやゲーム感を大事にしていました。ただ、選手のリスクを考えたときには、時間限定で出場させるという考えがありました」と試合後明らかにするなど、指揮官の言葉からも久保庭の状態がまだ完全ではないと伺える。
久保庭自身も「パフォーマンスは100パーセントだと言いたいですが、現実的には60ぐらいです。スピードもまだ上がると思いますし、体力面もまだまだ物足りない。コーチングの部分も上げていきたいですね」と、自身のコンディションを分析した。
「復帰直前のタイミングでチームの状況が良くなってきて、競争も激しくなってきている。その中で自分がもっとアピールして、競争が生まれることが1番いいと思っています」と意気込んだ。
2001年生まれ22歳の久保庭にとって、キャリアはまだまだこれからだ。ちょうど、けがの期間と重なっていたパリ五輪について、同世代の活躍をどう見ていたか聞いてみた。
「その頃に怪我をしていなくて、自分が千葉で出場できていたとしても、選ばれる実力があったかどうかはまだ全然分からないですし、そのレベルに達していたかどうかも分かりません。ただ、パリ五輪だけではなくて、リーグ戦も含めて1番大事な時期だったことは確かです」と、久保庭は淡々と語った。
それでも最後には「いまピッチに戻ってこられていることはいい要素ですが、まずはチームの中で、どうアピールして食い込んでいくかが重要だと思っています。そこはリハビリを経て成長できたって言えるように、今後の試合でアピールしていきたいです」と、まずは目の前の競争に闘志を燃やしている。
千葉は9月29日(日)にニンジニアスタジアムにて、第33節愛媛FC戦を戦う。前回対戦(第16節)では7-1で大勝している相手だが、決して油断はできない。プレーオフ圏内である6位を死守するためにも落とせない一戦だ。
残り6試合と佳境を迎えているJ2リーグ。
第17節のV・ファーレン長崎戦(5月25日0-1)で負った右足首の疲労骨折により長期離脱を強いられていたDF久保庭良太は、この日が実戦復帰後初の公開練習となり、リーグ終盤戦への意気込みを語った。シーズン序盤からスタメンを張り続けていたルーキーにとって、約4ヶ月にも及ぶリハビリ生活の代償は少なくはなかった。

本調子ではないが復帰戦に手応え
秋の気配が漂うグラウンドで、選手たちの多くは長袖の練習着を身にまとって現れた。約2時間にわたって行われた練習では2対2のミニゲームなど、ハードなトレーニングが行われたが、メニューをフルで消化した背番号52の久保庭は「まだ本調子ではない」と自身のパフォーマンスを振り返った。「疲労骨折だったので、身体のバランスの悪さから生まれた怪我だったと思っています。リハビリのときからお世話になっているスタッフ陣の方に話を聞きながら、トレーニングを続けています」
「身体の使い方を見直し続けています。リハビリ中にやっていた動きを練習の中でも出せているかというと、まだまだ硬さがあるので難しい部分もある。それでも少しずつですが前の状態に近づけて、もっと向上できるようにしていきたいです」と力強く語った。
復帰戦となった天皇杯準々決勝京都サンガ戦(9月18日0-3)では右サイドバックとして先発出場。チームはJ1の相手に対して苦戦を強いられた一戦だったが、大卒ルーキーは後半からは本職のセンターバックを務め、随所で存在感を発揮。ビルドアップでも落ち着きのあるプレーを披露し、復帰戦ながらそのポテンシャルを発揮した。スタメン奪取に向けてアピールできた京都戦を経て、本人も手応えを感じていた。
「もちろん勝たなければいけない大事な試合でした。
悔しさは大きいですが、ポジティブな面を見ると70分近くプレーできた。その経験は今後のリーグ戦に絡んでいくうえでもプラスです。身体の意味や心の意味でも、京都戦はいい経験になったと思っています」

久保庭自身も「パフォーマンスは100パーセントだと言いたいですが、現実的には60ぐらいです。スピードもまだ上がると思いますし、体力面もまだまだ物足りない。コーチングの部分も上げていきたいですね」と、自身のコンディションを分析した。

残り6試合を戦う貴重な戦力として
現状、千葉はDF佐々木翔悟とDF松田陸をセンターバックとして起用しており、2人の相性はいい。シーズン中盤こそ、DF鈴木大輔の負傷によりセンターバックの不足が危惧されていたが、いまやその心配をする者は限りなく減った。長身のDFメンデスも控えにいる中で、復活した久保庭はセンターバックとして競争にいち早く入り込みたい。「復帰直前のタイミングでチームの状況が良くなってきて、競争も激しくなってきている。その中で自分がもっとアピールして、競争が生まれることが1番いいと思っています」と意気込んだ。

「その頃に怪我をしていなくて、自分が千葉で出場できていたとしても、選ばれる実力があったかどうかはまだ全然分からないですし、そのレベルに達していたかどうかも分かりません。ただ、パリ五輪だけではなくて、リーグ戦も含めて1番大事な時期だったことは確かです」と、久保庭は淡々と語った。
それでも最後には「いまピッチに戻ってこられていることはいい要素ですが、まずはチームの中で、どうアピールして食い込んでいくかが重要だと思っています。そこはリハビリを経て成長できたって言えるように、今後の試合でアピールしていきたいです」と、まずは目の前の競争に闘志を燃やしている。
千葉は9月29日(日)にニンジニアスタジアムにて、第33節愛媛FC戦を戦う。前回対戦(第16節)では7-1で大勝している相手だが、決して油断はできない。プレーオフ圏内である6位を死守するためにも落とせない一戦だ。
残り6試合と佳境を迎えているJ2リーグ。
6位の千葉にとって楽な試合は一つもない。久保庭の力が必要になる瞬間も、どこかでくるはずだ。ルーキーイヤーに悔しい経験を味わった男が、チームのJ1復帰を懸けた戦いに戻ってこられたことは大きい。残り6試合、チームは貴重な戦力を取り戻した。
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