シーズン終盤を迎えている2024明治安田J1リーグ。優勝や残留をめぐり熾烈な争いが繰り広げられるなか、1試合未消化のある京都サンガは暫定で17位につけている。
それでも、降格圏から勝ち点差6と余裕はない。残り試合数を考えれば逆転を許してしまう可能性も十分にある。さらに言えば、仮に今季残留を果たしたとしても、このままいけば2022シーズンのJ1復帰から3シーズン連続となる2桁順位で終える可能性が高い。
残りのシーズン、まずは残留を確定させることが第一になる。その上で来季以降に上位進出を果たすためには、今夏の新戦力も含め既存戦力の維持と冬にさらなる戦力アップを図る必要があるだろう。
そこで注目なのが、現在期限付き移籍している選手たちの去就。移籍先で大きな存在感を示す選手も複数出ていることから、彼らのチーム復帰が叶えば他クラブから新たに選手を獲得する以上の効果を得られることも想像に難くない。ここでは、そんな帰還が望まれる期限付き移籍中の選手たちを3名紹介していく。
関連記事:鹿島への帰還が待ち遠しい!期限付き移籍先で活躍する選手3選【J1リーグ2024】
今季特に注目を集めているのがその左足の精度。開幕戦で横浜F・マリノスを相手に美しい直接フリーキックで先制点をもたらすと、以降も同様の状況でゴールをマーク。ゴール以外でも質の高いボール供給からチャンスを作り出している。U-23アジアカップでは、後半アディショナルに左足の一振りでゴールを奪い日本の優勝に貢献するなど存在感を発揮。五輪本大会を含め、大舞台でも高いパフォーマンスを見せられると証明して見せた。
京都には昨年に続き今季もキャプテンを務めるMF川﨑颯太や現在Kリーグ(韓国)のFC安養へ期限付き移籍中のMF谷内田哲平といった同世代の注目選手がいる。山田も含めて来季チームに揃うことが叶えば、次世代を担う戦力が整うだろう。京都は今季まだ残留を確定させたわけではないが、後半戦の勢いをそのまま来季開幕から見せるためにも、明確な武器を持つ山田にはぜひともチームに帰ってきてほしいものだ。
長崎でのリーグ戦初出場となった第23節では、近距離から放たれたボレーシュートに鋭く反応するなど好プレーを披露した。8月は未勝利と苦しむチームのなかで、首位を走っていた横浜FC相手のクリーンシートに貢献。
京都は今季、韓国代表経験もあるGKク・ソンユンが正守護神を務めており、加えて夏にはJ2の中でも屈指の堅守を誇るブラウブリッツ秋田からGK圍謙太朗を迎え選手層を厚くした。しかし、いずれも年齢で見るとベテランの域に入っており、比較的長く活躍することの多いポジションとはいえ次世代の育成は不可欠だ。だからこそ、現在24歳でありJ2で確実にポジションを掴んだ若原が帰還することは、先々のチームにとって大きいと言えるのではないだろうか。
東京Vの前線には、昨年プレーオフ決勝でのゴールなどでチームを昇格に導いたFW染野唯月をはじめJ1昇格に貢献した選手も複数存在しているが、その中で木村は開幕から定位置を確保。ここまでチームトップの10ゴールと自身初の2桁得点をマークし、チーム躍進の立役者となっている。前線で起点となれるフィジカルの強さと決定力の高さが大きな武器。背後への抜け出しや強烈なミドルシュートなど、ゴールパターンも多彩だ。
京都の前線は、夏に期限付きで加入したFWラファエル・エリアスの存在もあり後半戦は明らかに攻撃力が増した。FW原大智やFW豊川雄太も健在であることから、今冬所属する選手たちに移籍の動きがなければ、木村が戻ったとしても激しいポジション争いが待っている。
今季中盤までは、一時降格圏に沈むなど先行きに不安もあった。しかし、夏の補強を経てチームは上昇気流に乗り、後半戦に入ってからは3度の連勝などで勝ち点を伸ばしている。
それでも、降格圏から勝ち点差6と余裕はない。残り試合数を考えれば逆転を許してしまう可能性も十分にある。さらに言えば、仮に今季残留を果たしたとしても、このままいけば2022シーズンのJ1復帰から3シーズン連続となる2桁順位で終える可能性が高い。
残りのシーズン、まずは残留を確定させることが第一になる。その上で来季以降に上位進出を果たすためには、今夏の新戦力も含め既存戦力の維持と冬にさらなる戦力アップを図る必要があるだろう。
そこで注目なのが、現在期限付き移籍している選手たちの去就。移籍先で大きな存在感を示す選手も複数出ていることから、彼らのチーム復帰が叶えば他クラブから新たに選手を獲得する以上の効果を得られることも想像に難くない。ここでは、そんな帰還が望まれる期限付き移籍中の選手たちを3名紹介していく。
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山田楓喜(東京ヴェルディ)
今季16年ぶりにJ1を戦う東京ヴェルディで開幕を迎えたMF山田楓喜。ここまで躍進を見せるチームの主力として欠かせない存在となっている。また、AFC U-23アジアカップやパリ五輪への出場も果たし自身にとっても大きな飛躍の年となっている。今季特に注目を集めているのがその左足の精度。開幕戦で横浜F・マリノスを相手に美しい直接フリーキックで先制点をもたらすと、以降も同様の状況でゴールをマーク。ゴール以外でも質の高いボール供給からチャンスを作り出している。U-23アジアカップでは、後半アディショナルに左足の一振りでゴールを奪い日本の優勝に貢献するなど存在感を発揮。五輪本大会を含め、大舞台でも高いパフォーマンスを見せられると証明して見せた。
京都には昨年に続き今季もキャプテンを務めるMF川﨑颯太や現在Kリーグ(韓国)のFC安養へ期限付き移籍中のMF谷内田哲平といった同世代の注目選手がいる。山田も含めて来季チームに揃うことが叶えば、次世代を担う戦力が整うだろう。京都は今季まだ残留を確定させたわけではないが、後半戦の勢いをそのまま来季開幕から見せるためにも、明確な武器を持つ山田にはぜひともチームに帰ってきてほしいものだ。

若原智哉(V・ファーレン長崎)
今季京都からJ2のV・ファーレン長崎へ期限付き移籍しているGK若原智哉。シーズン前半戦はサブにまわっていたが、第23節のロアッソ熊本戦から定位置を確保。以降全試合で守護神として役割を果たしている。長崎でのリーグ戦初出場となった第23節では、近距離から放たれたボレーシュートに鋭く反応するなど好プレーを披露した。8月は未勝利と苦しむチームのなかで、首位を走っていた横浜FC相手のクリーンシートに貢献。
直近5試合のなかでも2度クリーンシートを達成し、上位2チームに食らいつくチームを支えている。
京都は今季、韓国代表経験もあるGKク・ソンユンが正守護神を務めており、加えて夏にはJ2の中でも屈指の堅守を誇るブラウブリッツ秋田からGK圍謙太朗を迎え選手層を厚くした。しかし、いずれも年齢で見るとベテランの域に入っており、比較的長く活躍することの多いポジションとはいえ次世代の育成は不可欠だ。だからこそ、現在24歳でありJ2で確実にポジションを掴んだ若原が帰還することは、先々のチームにとって大きいと言えるのではないだろうか。

木村勇大(東京ヴェルディ)
今季は東京ヴェルディへ期限付き移籍中のFW木村勇大。昨年はツエーゲン金沢へと武者修行に出て10試合に出場しゴールも挙げたが今季再び期限付きでチームを離れることとなった。東京Vの前線には、昨年プレーオフ決勝でのゴールなどでチームを昇格に導いたFW染野唯月をはじめJ1昇格に貢献した選手も複数存在しているが、その中で木村は開幕から定位置を確保。ここまでチームトップの10ゴールと自身初の2桁得点をマークし、チーム躍進の立役者となっている。前線で起点となれるフィジカルの強さと決定力の高さが大きな武器。背後への抜け出しや強烈なミドルシュートなど、ゴールパターンも多彩だ。
京都の前線は、夏に期限付きで加入したFWラファエル・エリアスの存在もあり後半戦は明らかに攻撃力が増した。FW原大智やFW豊川雄太も健在であることから、今冬所属する選手たちに移籍の動きがなければ、木村が戻ったとしても激しいポジション争いが待っている。
しかし、現時点では今季京都で活躍する選手と比べても遜色ないゴール数を挙げている。期限付きで獲得している選手の多い東京Vからすれば、木村はこのままチームに迎えたい選手の1人だろうが、京都にとってもその成長ぶりが今のチームにどのような効果をもたらすのか見てみたいところ。攻撃陣のさらなる活性化のためにも、帰還が待ち望まれる選手であることは間違いない。
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