残り試合も少なくなり終幕が見えてきた2024明治安田J1リーグ。川崎フロンターレは昨2023シーズン、序盤戦から勝ち点の積み上げに苦慮し上位争いに加われないまま8位でシーズンを終えた。
しかし第24節以降は攻撃陣の調子が上向き、後半戦で勝利を飾った6試合はいずれも3ゴール以上を奪うなど強さを示している。現時点で降格圏と勝ち点9差の11位と、まだ残留を確定させたわけではないが概ね安全圏に逃れたと言えよう。無事来季もJ1を戦えることになったとして、これまで8シーズンにわたってチームを指揮し黄金期を作り上げた鬼木達監督が今季限りでチームを離れることから、今後チームがどのように変化するのかは不明だ。今季の終わり方次第では、ファンやサポーターにとって期待と不安が入り混じった状態で来季の開幕を迎えることも十分考えられる。
そんなチームを救う存在になり得るのが、現在J2やJ3クラブで活躍する期限付き移籍中の選手たち。ここでは、今季移籍先で活躍を見せ、来季クラブの復権に向けて帰還が待たれる選手を3名紹介していく。
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魅力はチャンスメイクに関わる頻度の多さと前線で見せるアイデア溢れるプレー。隙間を通す正確なパスや浮き球のスルーパスなど高い技術を駆使し、かつエリア内であっても冷静に周囲の状況を把握しヒールパスなどでチャンスを作り出す創造性も披露している。まさに川崎らしさを体現する活躍を見せていると言えよう。
運動量とボール奪取力に優れ、中央のみならずサイドにゴール前と広範囲に顔を出してチャンスを作り出す能力が売り。川崎にはMF河原創やMF橘田健人など比較対象となる選手も複数いるが、J2での活躍ぶりから十分競えるまでに成長を見せていると言えよう。残念ながら現在所属する仙台は前節ロアッソ熊本に敗れたことでプレーオフ圏外へと出てしまったが、まだ上との勝ち点差は詰まっており次節は5位モンテディオ山形と6位ジェフユナイテッド千葉が直接対決となるため自チームが勝てば山形と千葉の結果にかかわらずJ1昇格プレーオフ進出の権利を得られる。2年連続で所属クラブをJ1昇格へと導く存在となれるか、重要な局面での活躍によって所属元である川崎に改めて自身の価値を示したい。
守備での貢献はもちろん、チャンスと見るやゴール前まで顔を出すなど攻撃参加も積極的。第11節のいわてグルージャ盛岡戦ではゴールも挙げて大勝に貢献している。川崎は今季DF高井幸大が急成長を遂げ、またDF佐々木旭やDF三浦颯太といった他の若手もそれぞれ出場機会を得て活躍を見せている。それだけに、松永根の成長ぶりは来季以降さらに守備陣のレベルアップを図るうえで実に頼もしい。もちろん、現在川崎で右サイドバックを務めることの多いDFファンウェルメスケルケン際は海外での経験も豊富でありポジション奪取は容易でないだろう。しかし、今季J3で見せる活躍はそんな実力者のポジションを脅かせる期待を抱かせるもの。チーム内の競争を活性化させる意味でも、来季は再び川崎で戦う姿を見たいものだ。
失意のシーズンから再起を図るべく臨んだ今季も序盤で3連敗するなど勝ち点が伸び悩み、6月以降は6戦未勝利の影響もあって残留争いに巻き込まれる懸念も浮上したほど厳しいシーズンを過ごしてる。
しかし第24節以降は攻撃陣の調子が上向き、後半戦で勝利を飾った6試合はいずれも3ゴール以上を奪うなど強さを示している。現時点で降格圏と勝ち点9差の11位と、まだ残留を確定させたわけではないが概ね安全圏に逃れたと言えよう。無事来季もJ1を戦えることになったとして、これまで8シーズンにわたってチームを指揮し黄金期を作り上げた鬼木達監督が今季限りでチームを離れることから、今後チームがどのように変化するのかは不明だ。今季の終わり方次第では、ファンやサポーターにとって期待と不安が入り混じった状態で来季の開幕を迎えることも十分考えられる。
そんなチームを救う存在になり得るのが、現在J2やJ3クラブで活躍する期限付き移籍中の選手たち。ここでは、今季移籍先で活躍を見せ、来季クラブの復権に向けて帰還が待たれる選手を3名紹介していく。
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大関友翔(福島ユナイテッド)
今季川崎フロンターレから期限付き移籍中の選手の中で、最も際立つ活躍を見せているのがMF大関友翔だ。冬に昨年まで2年連続2桁順位で終えていた福島ユナイテッドへ加入すると、開幕戦から定位置を確保。ここまで29試合に出場し7ゴール6アシストと、攻撃の軸としてプレーオフ進出を射程に捉えたチームを支えている。魅力はチャンスメイクに関わる頻度の多さと前線で見せるアイデア溢れるプレー。隙間を通す正確なパスや浮き球のスルーパスなど高い技術を駆使し、かつエリア内であっても冷静に周囲の状況を把握しヒールパスなどでチャンスを作り出す創造性も披露している。まさに川崎らしさを体現する活躍を見せていると言えよう。
年齢もまだ19歳と、ここからさらなる成長が十分に期待できる逸材だ。川崎は今夏、MF河原創をサガン鳥栖から獲得し中盤に新しい風を吹かせる存在を得た。一方で、MF瀬古樹が海外へ移籍しており中盤の選手層は来季に向けてさらに厚みを出したいところ。大関の活躍ぶりは、そんな川崎の現状に最適な存在として位置づけられることから、大いに帰還が待ち望まれる選手の1人と言えよう。

松井蓮之(ベガルタ仙台)
昨シーズンは5月に当時J2の町田ゼルビアへ期限付き移籍し、17試合に出場して町田のJ1初昇格とJ2初優勝に貢献したMF松井蓮之。今季は川崎へ復帰していたが、間もなくベガルタ仙台への期限付き移籍が発表された。仙台加入後はすぐに出場機会を掴み、ここまで30試合に出場。昨年同様1ゴール1アシストと数字も挙げて、プレーオフ進出を目指し現在7位につけるチームで活躍している。運動量とボール奪取力に優れ、中央のみならずサイドにゴール前と広範囲に顔を出してチャンスを作り出す能力が売り。川崎にはMF河原創やMF橘田健人など比較対象となる選手も複数いるが、J2での活躍ぶりから十分競えるまでに成長を見せていると言えよう。残念ながら現在所属する仙台は前節ロアッソ熊本に敗れたことでプレーオフ圏外へと出てしまったが、まだ上との勝ち点差は詰まっており次節は5位モンテディオ山形と6位ジェフユナイテッド千葉が直接対決となるため自チームが勝てば山形と千葉の結果にかかわらずJ1昇格プレーオフ進出の権利を得られる。2年連続で所属クラブをJ1昇格へと導く存在となれるか、重要な局面での活躍によって所属元である川崎に改めて自身の価値を示したい。

松長根悠仁(福島ユナイテッド)
2022年、ともにトップ昇格が内定したMF大関友翔と同様、今季は福島ユナイテッドへ期限付き移籍中のDF松長根悠仁。ルーキーイヤーの昨季リーグ戦は2試合の出場に留まったが、今季福島ではここまで25試合に出場。多くの出場機会を得て成長を見せている。
守備での貢献はもちろん、チャンスと見るやゴール前まで顔を出すなど攻撃参加も積極的。第11節のいわてグルージャ盛岡戦ではゴールも挙げて大勝に貢献している。川崎は今季DF高井幸大が急成長を遂げ、またDF佐々木旭やDF三浦颯太といった他の若手もそれぞれ出場機会を得て活躍を見せている。それだけに、松永根の成長ぶりは来季以降さらに守備陣のレベルアップを図るうえで実に頼もしい。もちろん、現在川崎で右サイドバックを務めることの多いDFファンウェルメスケルケン際は海外での経験も豊富でありポジション奪取は容易でないだろう。しかし、今季J3で見せる活躍はそんな実力者のポジションを脅かせる期待を抱かせるもの。チーム内の競争を活性化させる意味でも、来季は再び川崎で戦う姿を見たいものだ。
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