昨2023シーズンのJ3リーグを2位で終え、5年ぶりのJ2復帰を成し遂げた鹿児島ユナイテッド。前回のJ2挑戦はわずか1年で降格となったことから定着を果たせるか注目されたが、残念ながら第36節(V・ファーレン長崎戦1-4)の結果を受け今回も1年でJ3へ戻ることが決まった。
再びJ2に返り咲きを果たすため、来季に向け改めて補強を含め陣容を整える必要がある。そんななか、すでに複数の選手の退団が発表され、その中には今季チームトップスコアラーのFW藤本憲明や長くチームを支えたMF五領淳樹といった選手も含まれている。ここからさらに期限付きで獲得していた選手たちが所属元へ戻るのであれば、来季はメンバーが大きく様変わりすることも十分考えられる。その上で重要なのが、他の主力選手たちをチームに留めることができるかだ。もちろん、退団が発表された選手たちも含め今季苦しいシーズンを共に過ごした選手たちはいずれも重要な戦力に違いないが、ここでは特にJ2復帰に向け手放せない選手を5名ランキング形式で紹介していく(期限付き移籍中の選手は対象外とする)。
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今季は開幕からスタメン出場を続け、第9節までに2ゴール2アシスト。序盤戦思うように勝ち点を積み上げられないチームにとって貴重な得点源となっていたが、7月にクラブより負傷の発表がなされ9試合の出場に留まっていた。2019年のJ3降格から今回のJ2昇格までを知る選手の1人であり、その間変わらずチームでも上位の得点数を挙げてきた稼ぎ頭。本来であれば最も手放せない選手と言えるが、今季出場したゲーム数から他の選手の活躍を鑑みて5位とした。
果敢なドリブルによる仕掛けからのチャンスメイクやゴールで存在感を発揮。また、前線のプレスからも得点に結びつけるなど積極的な姿勢は守備にも表れている。攻撃面ではベテラン選手の活躍が目立った鹿児島にとって、頼もしい選手であることは間違いない。リーグ戦終了後、そんな前線を支えたベテラン選手の退団が複数発表されていることから、一層福田の重要性は増した。他クラブから声がかかっても不思議はないが、鹿児島の次世代を担う選手の1人として自身初のJ2でも輝きを放っていたことから手放せない選手4位とした。
空中戦にめっぽう強く、ヘディングでのゴールはもちろん前線で起点となる役目もこなした。鹿児島で言えば、FW福田をはじめMF山口卓己やMF野嶽寛也といった次世代を担う若手選手の活躍も今季目覚しく、来季以降クラブの将来を考えれば彼らの去就は極めて重要だ。それでも、鈴木の今季見せた前線でのチャンスメイクや得点力はチームにとって欠かせないもの。再昇格に向けて厳しいJ3リーグを戦い抜くため、頼りになる存在であることは間違いない。2022シーズンのいわき、そして2023シーズンの鹿児島と2度J2昇格を経験していることも含めて、来季に向け手放せない選手3位とした。
高いセービング力やエリア内の侵入に対する好判断の飛び出しなど、シーズンを通して好プレーを数多く披露。また、背後を突くフィードからチャンスメイクにも一役買っている。今季チームとしての失点数はリーグで4番目に多い鹿児島だが、泉森の活躍がなければさらに厳しいシーズンになっていたことも十分考えられる。25歳の年齢とGKというポジションを考えれば、まだまだ若手に入ることも高い評価に値する要素の1つ。それだけに、獲得に乗り出すクラブが複数出ても不思議はない。とはいえ、鹿児島にとっても今や代えの利かない選手の1人。能力はもちろん、年齢的にも流出すれば来季以降のチーム作りに大きく支障をきたすことから手放せない選手2位とした。
正確無比なキックを活かし、長短のパスやセットプレーで多くの決定機を演出。チームで2番目に多い4つのアシストを挙げている。
今季は前半戦の終盤から後半戦の頭まで5戦負けなしと、一時好調に転じるかとも思われる時期もあった。しかし、第22節以降は8連敗を含む11戦未勝利と勝ち点を積み上げることができず降格圏から抜け出せないままシーズンを終えた。
再びJ2に返り咲きを果たすため、来季に向け改めて補強を含め陣容を整える必要がある。そんななか、すでに複数の選手の退団が発表され、その中には今季チームトップスコアラーのFW藤本憲明や長くチームを支えたMF五領淳樹といった選手も含まれている。ここからさらに期限付きで獲得していた選手たちが所属元へ戻るのであれば、来季はメンバーが大きく様変わりすることも十分考えられる。その上で重要なのが、他の主力選手たちをチームに留めることができるかだ。もちろん、退団が発表された選手たちも含め今季苦しいシーズンを共に過ごした選手たちはいずれも重要な戦力に違いないが、ここでは特にJ2復帰に向け手放せない選手を5名ランキング形式で紹介していく(期限付き移籍中の選手は対象外とする)。
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5位:米澤令衣
直近2シーズンは怪我の影響によりゲームに絡めない期間もあったFW米澤令衣。それでも2022シーズンは26試合に出場し12ゴール5アシストを挙げ、2023シーズンの怪我から復帰後は18試合で8ゴール1アシストと攻撃の要であり続けた選手であることは間違いない。今季は開幕からスタメン出場を続け、第9節までに2ゴール2アシスト。序盤戦思うように勝ち点を積み上げられないチームにとって貴重な得点源となっていたが、7月にクラブより負傷の発表がなされ9試合の出場に留まっていた。2019年のJ3降格から今回のJ2昇格までを知る選手の1人であり、その間変わらずチームでも上位の得点数を挙げてきた稼ぎ頭。本来であれば最も手放せない選手と言えるが、今季出場したゲーム数から他の選手の活躍を鑑みて5位とした。
4位:福田望久斗
昨年18試合に出場し3ゴール1アシストの活躍でJ2昇格に貢献したFW福田望久斗。今季はJ2の舞台でもその能力が十分に通用することを証明し、シーズン途中の怪我による離脱もあったが24試合で3ゴール1アシストと結果を残した。果敢なドリブルによる仕掛けからのチャンスメイクやゴールで存在感を発揮。また、前線のプレスからも得点に結びつけるなど積極的な姿勢は守備にも表れている。攻撃面ではベテラン選手の活躍が目立った鹿児島にとって、頼もしい選手であることは間違いない。リーグ戦終了後、そんな前線を支えたベテラン選手の退団が複数発表されていることから、一層福田の重要性は増した。他クラブから声がかかっても不思議はないが、鹿児島の次世代を担う選手の1人として自身初のJ2でも輝きを放っていたことから手放せない選手4位とした。

3位:鈴木翔大
昨シーズンは途中出場がほとんどながら5ゴールを挙げる活躍でチームのJ2昇格に貢献したFW鈴木翔大。今季はスタメンでの出場機会も増えたなかで、4ゴール6アシストを挙げ下位に苦しむチームを支えてきた。空中戦にめっぽう強く、ヘディングでのゴールはもちろん前線で起点となる役目もこなした。鹿児島で言えば、FW福田をはじめMF山口卓己やMF野嶽寛也といった次世代を担う若手選手の活躍も今季目覚しく、来季以降クラブの将来を考えれば彼らの去就は極めて重要だ。それでも、鈴木の今季見せた前線でのチャンスメイクや得点力はチームにとって欠かせないもの。再昇格に向けて厳しいJ3リーグを戦い抜くため、頼りになる存在であることは間違いない。2022シーズンのいわき、そして2023シーズンの鹿児島と2度J2昇格を経験していることも含めて、来季に向け手放せない選手3位とした。
2位:泉森涼太
昨シーズンの終盤より定位置を掴んだGK泉森涼太。今季も開幕から正守護神として出場を続け、35試合とほとんどの試合でゴールマウスを守った。高いセービング力やエリア内の侵入に対する好判断の飛び出しなど、シーズンを通して好プレーを数多く披露。また、背後を突くフィードからチャンスメイクにも一役買っている。今季チームとしての失点数はリーグで4番目に多い鹿児島だが、泉森の活躍がなければさらに厳しいシーズンになっていたことも十分考えられる。25歳の年齢とGKというポジションを考えれば、まだまだ若手に入ることも高い評価に値する要素の1つ。それだけに、獲得に乗り出すクラブが複数出ても不思議はない。とはいえ、鹿児島にとっても今や代えの利かない選手の1人。能力はもちろん、年齢的にも流出すれば来季以降のチーム作りに大きく支障をきたすことから手放せない選手2位とした。
1位:藤村慶太
今季ツエーゲン金沢から新たに鹿児島へ加わったMF藤村慶太。残念ながら2年連続で所属クラブがJ3降格を味わう結果となったが、チャンスを作り出す能力の高さには変わらず光るものがあった。正確無比なキックを活かし、長短のパスやセットプレーで多くの決定機を演出。チームで2番目に多い4つのアシストを挙げている。
今季鹿児島が挙げた得点数「35」はリーグ全体で見て3番目に少ない数字であることから、すでに退団が発表されている藤本らスコアラーに加えチャンスメーカーである藤村を失うことになれば、J3へと舞台が変わるとは言え得点機会そのものの数にも影響しかねない。退団する前線の選手の数から補強への期待もあるが、チャンスの数を確保していくためにも藤村がキーマンと言えることから手放せない選手1位とした。
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