2024年夏の移籍期間は過ぎさったが、各クラブはチームにまだ欠員がある場合、フリーエージェントの選手獲得を検討する。他チームの選手を獲得することは1月までできないが、フリーエージェントの選手はいつでも新しいチームと契約可能である。
ここでは注目の欧州フリーエージェント選手を各ポジション別に選出し、紹介していきたい。あなたのお気に入りのクラブにお薦めしたい選手はいるだろうか?チームの命運を左右する選手が隠れているかもしれない。
所属先のない選手たちは、競技復帰への道を探しているのが現状だ。
ここでは注目の欧州フリーエージェント選手を各ポジション別に選出し、紹介していきたい。あなたのお気に入りのクラブにお薦めしたい選手はいるだろうか?チームの命運を左右する選手が隠れているかもしれない。

GK
ケイロル・ナバス(コスタリカ)
コスタリカ代表の顔として長きにわたりチームを牽引してきたGKケイロル・ナバス。2022FIFAワールドカップ(W杯)では日本代表とも対戦(1-0)したことから、覚えている方も多いだろう。2023/24シーズン終了後にパリ・サンジェルマン(PSG)との契約が満了。かつては名門レアル・マドリードやノッティンガム・フォレストでも活躍した。現在37歳という年齢だが、ポジション的にはまだまだ活躍が見込めそうだ。ロリス・カリウス(ドイツ)
リバプールに在籍時(2016-2018)にマドリードとのCL2017/18決勝で、2つの致命的なミスを犯したGKロリス・カリウス。昨2023/24シーズン末にニューカッスル・ユナイテッドを退団。2019/20シーズンにベシクタシュ(トルコ)でレギュラーとしてプレーした以降はほとんど活躍の場を得られていない。現在は31歳とGKとしてはベストな年齢ではあるが、度重なるミスを犯しており、獲得するチームはなかなか現れないかもしれない。ジョルディ・マシップ(スペイン)
バルセロナのアカデミー出身という経歴を持つ35歳のGKジョルディ・マシップ。レアル・バジャドリードで7年間プレーし、昨2023/24シーズンはスペイン2部でキャプテンとして31試合に出場していたが、バジャドリードは1部に昇格したものの契約は延長されなかった。実力と実績を考えると、まだ引退するには早すぎるかもしれない。
DF
セドリック・ソアレス(ポルトガル)
2015-2020年にかけてサウサンプトン、2019年にはローン移籍でインテル、2020-2024年にはアーセナル)、2023年にはローン移籍でフラムと数々のチームに在籍した経験を持つ33歳の右サイドバックDFセドリック・ソアレス。彼の豊富な経験と実績は、各国のクラブから注目を集めてもおかしくないはずだが、未だ所属先は見つからないようだ。セルヒオ・ラモス(スペイン)
マドリードとスペイン代表で輝かしいキャリアを形成してきたレジェンドDFセルヒオ・ラモスも現在は無所属。センターバックだが得点能力も高く、現在もさまざまなチームへの移籍が噂されている。サウジアラビアリーグやJ1のヴィッセル神戸にはじまり、マドリードへの復帰やアフリカのチームなど。もう一度その雄姿を見てみたいファンは少なくないはずだ。シモン・ケアー(デンマーク)
センターバックを主戦場とし、デンマーク代表としてもユーロ2020で活躍したDFシモン・ケアー。2020年から在籍したミランを2024年に退団したが、セットプレーでは191cmという長身を生かして武器となっていた。35歳という年齢だが経験値は高く、まだまだ活躍を期待できるため、J1リーグのチームにぜひ獲得を検討してもらいたい。マルセロ(ブラジル)
いわずと知れたマドリードとブラジル代表のレジェンドDFマルセロも36歳となった。11月には所属していたフルミネンセにて監督と衝突し、双方合意の下で契約を解除してフリーの身となった。ラモス同様に数々の栄光を勝ち取ってきたその経験をJ1リーグやサウジアラビア、もしくはメジャーリーグサッカー(MLS)などで見せてもらいたいものだ。
MF
デレ・アリ(イングランド)
2015-2022年まで在籍したトッテナム・ホットスパーでは181試合に出場51得点を挙げる活躍で一躍プレミアリーグのスター選手へと上り詰め、イングランド代表としても脚光を浴びたMFデレ・アリ。しかし、2019年に当時のマウリシオ・ポチェッティーノ監督(現アメリカ代表)が退団すると、2020年にはジョゼ・モウリーニョ監督(現フェネルバフチェ)との不仲がささやかれ、このあたりから一気に実力に陰りが見え始めた。2022-2024年まで在籍したエバートンでも輝きは取り戻せず、2022/23シーズンにはベシクタシュにローン移籍したがここでも輝けなかった。現在28歳とキャリア絶頂期を迎えていてもおかしくない年齢であり、今後の動向にも注目が集まっている。
フランシス・コクラン(フランス)
MFフランシス・コクランは、2008年アーセナルに加入し、2010/2011シーズンはロリアンに、2013/14シーズンはフライブルクにレンタル移籍。2014年には中盤の選手に故障者が続出していたアーセナルに呼び戻された。2018年バレンシアへ移籍。2020年にはビジャレアルへ移籍し、両チームを通じて100試合以上のラ・リーガ経験がある。最近では日本代表MF田中碧が所属するリーズ・ユナイテッドの獲得候補としても報道された。クリストフ・クラマー(ドイツ)
ドイツ代表として2014年W杯優勝メンバーでもあるMFクリストフ・クラマー。日本代表DF板倉滉も所属するボルシア・メンヒェングラートバッハでレンタル期間も含め10年間プレー後、2024年夏に退団した。バイエル・レバークーゼン、ボーフムなどの中堅チームを渡り歩いてきており、守備的MFとしての安定感と戦術理解力が評価されてきた。キャリアの大部分を過ごしたボルシアでは、ファンやチームメイトから愛される存在であった。
FW
ウィサム・ベン・イェデル(フランス)
モナコで日本代表FW南野拓実と共闘したことで、日本でもFWウィサム・ベン・イェデルの名前を聞いたことのあるファンは多いはずだ。2023/24シーズンを2位で終えCL出場権獲得したチームにおいて、20ゴールを記録した実力派だ。しかし、2024年11月12日に女性に対する性的暴行の罪で、執行猶予付きの禁錮2年を言い渡された。また、自身の妻に対する心理的暴力でも訴えられている上、2023年の別の女性レイプ疑惑もあり、獲得するクラブはないかもしれない。エリック・マキシム・シュポ=モティング(カメルーン)
FWエリック・マキシム・シュポ=モティングは、2011年マインツへ加入し、1年目にチーム最多の10得点を挙げた。2017年にはストーク・シティに加入。2018年にPSGに加入したが、出場機会は限られ活躍できずに退団すると、2020年バイエルン・ミュンヘンへ加入。以降2シーズンは当時バイエルンのエースストライカーだったFWロベルト・レバンドフスキ(現バルセロナ)のバックアッパーだったが、2022/23シーズンにレバンドフスキが移籍すると、監督の信頼を掴み取り1トップに抜擢された。ユース時代はドイツ代表としてプレーしたが、A代表ではカメルーン代表でプレー。2022年W杯ではグループリーグ第2戦のセルビア代表戦(3-3)でチームを救う貴重な同点ゴールを挙げた。現在35歳だが、ベテランの経験を必要とするクラブにとって貴重な補強候補となる可能性が高い。
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