ヴィッセル神戸の優勝で幕を閉じた2024明治安田J1リーグ。今シーズンの戦いを終えたのも束の間、各クラブは来季に向けて積極的な補強の動きを見せている。
そんな中でも去就に注目が集まるのが、他クラブから期限付きで加入している選手の動向だ。文字通り期限が決められた上での移籍であることから、満了に伴い所属元へ戻るのか、それとも完全移籍や期限延長で来季も共に戦うのか、はたまた別のクラブへ行ってしまうのか。特に同じJ1他クラブから加入し活躍を見せた選手たちについては、所属元へ復帰となれば今季の頼もしさが一転脅威へと変わるだけに一層その去就に関心が寄せられているに違いない。ここでは、今シーズンJ1クラブから同カテゴリー内で期限付き移籍し活躍した選手の中から、今冬の動向が注目される3名を紹介していく。※12月22日時点の情報に基づく
開幕戦で荒木は早速期待に応える活躍を見せる。1点ビハインドの前半終盤に加入後初ゴールを挙げると、後半再びリードを奪われるもゲームを振り出しに戻すゴールをマーク。いきなり2ゴールの活躍でチームの黒星スタートを阻止した。その後もシュート技術と決定力の高さを見せてはゴールを挙げ、狭いスペースでのボールキープやパスからチャンスメイクでも貢献。最終的に29試合に出場し7ゴール4アシストといずれもチームトップの数字で攻撃を牽引し続けた。
夏にはパリ五輪本大会へも出場を果たしており、リーグ戦での活躍を含め荒木にとって極めて有意義なシーズンとなったことは言うまでもない。
186cmの高さとフィジカルの強さが魅力で特に空中戦で強さが光る。守備時はもちろん、攻撃でもセットプレーの場面で存在感を発揮。リーグ戦では第29節の湘南ベルマーレ戦、U-23アジアカップでも準々決勝のカタール戦でセットプレーからゴールを挙げており、ターゲットとしての頼もしさもある。
J2降格を味わった鳥栖は、シーズン終了後すでにGK朴一圭やDF山﨑浩介といった守備の中心選手の移籍が決まっており、現時点で守備力の低下が懸念される。もちろん所属元のFC東京からしても、木村は将来チームの中心になってほしい選手の1人であるだろうが、鳥栖も1年でのJ1復帰のため重要な戦力なだけに、今冬の動向が注目される。
そんな期限付き移籍中の選手たちの動向について正式なリリースが待たれるなかでも来季に向けて注目したいのが、ガンバ大阪から期限付きで移籍中のFW山見大登だ。今季はシーズン前半戦こそ途中出場が多かったが、後半戦はスタメンでの出場機会が増え最終的に34試合に出場。チーム2位となる7ゴールとチームトップの5アシストを挙げた。
得意のドリブル突破に加え、正確なクロスや豪快なシュートなど持ち味を存分に発揮して躍動。攻撃面で欠かせないキーマンとしての地位を確立した。去就がチームに与える影響の大きな選手なだけにクラブの正式リリースを心待ちにする東京Vファンやサポーターも多いのではないだろうか。
来季はどんな新戦力が加わるのか楽しみな一方で、今季活躍を見せた選手やクラブを長く支えてきた選手など既存の戦力が他クラブに流出するのではと心配なファンやサポーターも多いだろう。
そんな中でも去就に注目が集まるのが、他クラブから期限付きで加入している選手の動向だ。文字通り期限が決められた上での移籍であることから、満了に伴い所属元へ戻るのか、それとも完全移籍や期限延長で来季も共に戦うのか、はたまた別のクラブへ行ってしまうのか。特に同じJ1他クラブから加入し活躍を見せた選手たちについては、所属元へ復帰となれば今季の頼もしさが一転脅威へと変わるだけに一層その去就に関心が寄せられているに違いない。ここでは、今シーズンJ1クラブから同カテゴリー内で期限付き移籍し活躍した選手の中から、今冬の動向が注目される3名を紹介していく。※12月22日時点の情報に基づく

荒木遼太郎
鹿島アントラーズからFC東京へ期限付き移籍中
2020シーズンに鹿島アントラーズへと加入し、翌2021シーズンは36試合出場で10ゴールとブレイクしたMF荒木遼太郎。しかし、その後2シーズンは怪我に悩まされるなど思うような活躍ができず今季はFC東京へ期限付き移籍していた。開幕戦で荒木は早速期待に応える活躍を見せる。1点ビハインドの前半終盤に加入後初ゴールを挙げると、後半再びリードを奪われるもゲームを振り出しに戻すゴールをマーク。いきなり2ゴールの活躍でチームの黒星スタートを阻止した。その後もシュート技術と決定力の高さを見せてはゴールを挙げ、狭いスペースでのボールキープやパスからチャンスメイクでも貢献。最終的に29試合に出場し7ゴール4アシストといずれもチームトップの数字で攻撃を牽引し続けた。
夏にはパリ五輪本大会へも出場を果たしており、リーグ戦での活躍を含め荒木にとって極めて有意義なシーズンとなったことは言うまでもない。
それだけに所属元の鹿島としては簡単に手放したくない選手だが、FC東京からしてももはやチームに欠かせない存在。今季各クラブで活躍した期限付き移籍中の選手の中でも、特に去就が注目されていることは間違いない。

木村誠二
FC東京からサガン鳥栖へ期限付き移籍中
過去にはJ2の複数クラブで武者修行の経験があるDF木村誠二。今季はJ1のサガン鳥栖へと期限付き移籍し開幕を迎えていた。第7節でスタメン出場を果たすと第12節以降は定着。残念ながらチームは最下位でJ2降格となったが、26試合と多くの出場機会を得ていた。シーズン途中にはパリ五輪予選も兼ねたAFC U-23アジアカップにも出場し日本の優勝に貢献。五輪本大会でも主力として活躍した。186cmの高さとフィジカルの強さが魅力で特に空中戦で強さが光る。守備時はもちろん、攻撃でもセットプレーの場面で存在感を発揮。リーグ戦では第29節の湘南ベルマーレ戦、U-23アジアカップでも準々決勝のカタール戦でセットプレーからゴールを挙げており、ターゲットとしての頼もしさもある。
J2降格を味わった鳥栖は、シーズン終了後すでにGK朴一圭やDF山﨑浩介といった守備の中心選手の移籍が決まっており、現時点で守備力の低下が懸念される。もちろん所属元のFC東京からしても、木村は将来チームの中心になってほしい選手の1人であるだろうが、鳥栖も1年でのJ1復帰のため重要な戦力なだけに、今冬の動向が注目される。

山見大登
ガンバ大阪から東京ヴェルディへ期限付き移籍中
今季16年ぶりにJ1の舞台へ帰ってきた東京ヴェルディ。復帰初年度は6位と上位で終える収穫の多いシーズンとなった。そんなチームを支えたのが、複数のJ1他クラブから期限付きで加入していた選手たちだ。昨2023シーズンにJ1昇格プレーオフ決勝で同点ゴールを挙げるなど昇格の立役者となったFW染野唯月をはじめ、今季チームトップの10ゴールを挙げたFW木村勇大などそれぞれが重要な役割を果たしている。そんな期限付き移籍中の選手たちの動向について正式なリリースが待たれるなかでも来季に向けて注目したいのが、ガンバ大阪から期限付きで移籍中のFW山見大登だ。今季はシーズン前半戦こそ途中出場が多かったが、後半戦はスタメンでの出場機会が増え最終的に34試合に出場。チーム2位となる7ゴールとチームトップの5アシストを挙げた。
得意のドリブル突破に加え、正確なクロスや豪快なシュートなど持ち味を存分に発揮して躍動。攻撃面で欠かせないキーマンとしての地位を確立した。去就がチームに与える影響の大きな選手なだけにクラブの正式リリースを心待ちにする東京Vファンやサポーターも多いのではないだろうか。
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