そんな柏はシーズン終了後、新たなチーム作りのため積極的な補強の動きを見せている。痛すぎる流出がありながらも、新加入組は他クラブの主力級選手がずらりと並んでおり、ファンやサポーターにとって期待と不安の入り混じった冬になっていると言えよう。ここでは、そんな柏の冬の補強について各ポジションごとにA~Eの5段階で評価していく。
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GK(ゴールキーパー)/DF(ディフェンダー):評価B
IN- GK小島亨介(アルビレックス新潟より完全移籍)
- GK坂田大樹(アビスパ福岡より完全移籍)
- DF桒田大誠(中京大学より加入)
- DF原田亘(サガン鳥栖より完全移籍)
- DF田中隼人(V・ファーレン長崎への期限付き移籍より復帰)
- DF杉岡大暉(湘南ベルマーレより完全移籍)
- GK佐々木雅士(ファジアーノ岡山へ期限付き移籍)
- GK守田達弥(町田ゼルビアへ完全移籍)
- DF立田悠悟(ファジアーノ岡山へ完全移籍)
- DF川口尚紀(ジュビロ磐田へ期限付き移籍)
- DF関根大輝(スタッド・ランスへ完全移籍)
DFラインでも大きな動きがあった。特に柏にとって痛手となったのが関根大輝の海外挑戦だ。昨季がルーキーイヤーにも関わらず31試合と多くの出場機会を得て活躍。
GKは国内でもトップクラスの実力者を迎え、DFラインも複数ポジションをこなせる選手たちを加えて選手層は増した印象だ。残念な若手の流出こそあったものの、確実に戦力アップを図れたと言えることから評価を「B」とした。

MF(ミッドフィールダー):評価B
IN- 中川敦瑛(法政大学より加入)
- 仲間隼人(鹿島アントラーズより完全移籍)
- 久保藤次郎(名古屋グランパスより完全移籍)
- 渡井理己(徳島ヴォルティスより完全移籍)
- 小泉佳穂(浦和レッズより完全移籍)
- 原川力(FC東京より完全移籍)
- 鵜木郁哉(いわきFCへ期限付き移籍)
- 土屋巧(ヴァンフォーレ甲府へ期限付き移籍)
- マテウス・サヴィオ(浦和レッズへ完全移籍)
ただし、新たに加わる選手たちも期待感を大いに感じさせる顔ぶれ。ゲームコントロールについては小泉佳穂や原川力といった選手を獲得。そしてサイドでは、積極的にチャンスに絡む働きができる久保藤次郎に加え仲間隼人が4年ぶりに柏へ帰ってきた。いずれも動きの質、量ともに優れた選手を迎えたことによって、昨季の主力選手を含めポジション争いもよりハイレベルなものとなりチームに良い影響を与えそうだ。
即戦力と呼べる選手を多く獲得し、新加入選手については満足のいくものになったと言えよう。しかし、それでもサヴィオ流出は得点数やチャンスの数に多大な影響を及ぼすことが予想されるだけに懸念材料と言わざるを得ないことから評価を「B」とした。

FW(フォワード):評価C
IN- 中島舜(流通経済大学より加入)
- 古澤ナベル慈宇(東京国際大学より加入)
- フロート(退団)
- ワッド・モハメッド・サディキ(FC琉球へ期限付き移籍)
- オウイエ・ウイリアム(FC岐阜へ期限付き移籍)
選手の流出阻止は十分な成果と言えるが他クラブからの補強はなく、それでいて主力の流出も発生していないことから評価は横ばいの「C」とした。