来季こそタイトルを獲得すべく、昨季まで8年にわたって川崎フロンターレを指揮しタイトルをもたらしてきた鬼木達氏を新監督に招聘。補強を見ても実力者を数多く迎え万全の状態を整えつつある。ここでは、そんな鹿島の冬の補強について各ポジションごとにA~Eの5段階で評価していく(1月17日時点の情報に基づく)。
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GK(ゴールキーパー)/DF(ディフェンダー):評価A
IN- DF松本遥翔(ユースからトップ昇格)
- DF佐藤海宏(ユースからトップ昇格)
- DF小池龍太(横浜F・マリノスより完全移籍)
- DFキム・テヒョン(サガン鳥栖より完全移籍)
- 須貝英大(京都サンガへ完全移籍)
そんな鹿島に今冬新戦力として他クラブより加わったのがDF小池龍太とDFキム・テヒョンの2名。
サイドバックでは2023シーズン途中にヴァンフォーレ甲府より獲得したDF須貝英大がチームを離れたが、即戦力を2名獲得しユースからのトップ昇格も含め選手層の充実は図れたと言えることから評価を「A」とした。

MF(ミッドフィールダー):評価C
IN- 下田栄祐(いわきFCへの期限付き移籍より復帰)
- 松村優太(東京ヴェルディへの期限付き移籍より復帰)
- 荒木遼太郎(FC東京への期限付き移籍より復帰)
- ギリェルメ・パレジ(期限付き移籍期間満了)
- 名古新太郎(アビスパ福岡へ完全移籍)
- 藤井智也(湘南ベルマーレへ完全移籍)
- 仲間隼人(柏レイソルへ完全移籍)
- 須藤直輝(高知ユナイテッドSCへ期限付き移籍)
- ラドミル・ミロサヴリェヴィッチ(FKラドニチュキ・ニシュへ期限付き移籍)
だが、必ずしもマイナスな面ばかりではない。厳密には補強と意味合いが異なるが、武者修行先で結果を出した選手たちが帰還するからだ。特に注目なのはFC東京への期限付き移籍から復帰する荒木遼太郎。
決して小さくない戦力流出はあったものの、期限付き移籍先で評価を高めた選手の帰還は新シーズンに向けて大きな戦力としてカウントできることから評価を横ばいの「C」とした。

FW(フォワード):評価A
IN- 徳田誉(ユースからトップ昇格)
- レオ・セアラ(セレッソ大阪より完全移籍)
また、期限付きで鹿島へと加入していたチャヴリッチが完全移籍へ移行となったことも大きい。昨季は残念ながらシーズン途中の負傷の影響もあり25試合の出場に留まったが、試合に出れば高い推進力と得点力を見せつけており、そんな彼が来季も残留したことは極めて大きな価値がある。
染野唯月が期限付き移籍先の東京ヴェルディへ完全移籍となったものの、国内屈指のストライカーを新たに獲得し期待感のある新星もユースから正式にトップ昇格となる。さらに、昨季存在感を放った助っ人が完全移籍へと移行し攻撃陣は間違いなくリーグ屈指のものになったと言えることから評価を「A」とした。