2025シーズンこそ再び上位争いに食い込むため、またFIFAクラブワールドカップ2025への出場を控えていることもあり今冬は昨冬以上に積極的な補強の動きを見せている。ここでは、そんな浦和の今冬補強についてポジションごとにA~Eの5段階で評価していく。
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GK(ゴールキーパー)/DF(ディフェンダー):評価C
IN- DF根本健太(流通経済大学より加入)
- DF荻原拓也(GNKディナモ・ザグレブへの期限付き移籍より復帰)
- DFダニーロ・ボザ(ECジュベントゥージより完全移籍)
- DF佐藤瑶大(名古屋グランパスへ完全移籍)
- DF大畑歩夢(OHルーヴェンへ完全移籍)
その一方で痛手なのは、ここにきてDF大畑歩夢がベルギーのOHルーヴェンへと移籍してしまったこと。昨季はパリ五輪本大会メンバー入りも果たし、クラブでも特に後半戦は左サイドバックとして確固たる地位を確立していただけに、新たな挑戦が喜ばしい反面浦和でのさらなる活躍を楽しみにしていたファンやサポーターにとっては残念な流出となった。
頼もしい選手の帰還に新たな外国籍選手の獲得があったものの、昨季の新戦力と成長著しい若手が移籍となった今冬の浦和。

MF(ミッドフィールダー):評価A
IN- 柴戸海(町田ゼルビアへの期限付き移籍より復帰)
- 松本泰志(サンフレッチェ広島より完全移籍)
- マテウス・サヴィオ(柏レイソルより完全移籍)
- 金子拓郎(KVコルトレイクより完全移籍)
- 早川隼平(ファジアーノ岡山への期限付き移籍より復帰)
- 宇賀神友弥(引退)
- エカニット・パンヤ(愛媛FCへ期限付き移籍)※昨季はムアントン・ユナイテッドより期限付きで加入
- 武田英寿(ベガルタ仙台へ完全移籍)
- 堀内陽太(栃木SCへ期限付き移籍)
- 小泉佳穂(柏レイソルへ完全移籍)
一方で、昨季チームに復帰した宇賀神友弥の引退や武者修行先から帰還してここからの活躍が楽しみだった武田英寿の移籍など残念な面もあった。とはいえ、新たに加入した選手や期限付き移籍先から復帰する選手たちの存在を考慮すれば大きく戦力アップを図れたことは間違いないことから評価を「A」とした。

FW(フォワード):評価B
IN- 照内利和(ユースからトップ昇格)
- 髙橋利樹(横浜FCへの期限付き移籍より復帰)
- 長倉幹樹(アルビレックス新潟より完全移籍)
- 興梠慎三(引退)
- ブライアン・リンセン(NECナイメヘンへ完全移籍)
- 木原励(レイラック滋賀へ期限付き移籍)
しかし、即戦力の獲得により楽しみも多い。アルビレックス新潟より加入の長倉幹樹は昨季リーグ戦で30試合に出場し5ゴールをマーク。加えてYBCルヴァンカップでは6ゴールを挙げて大会得点王に輝いており、新潟の準優勝の立役者となった選手だ。浦和の下部組織出身であることも含め、今から期待に胸を膨らませるファンやサポーターも数多くいることだろう。また、横浜FCへと期限付き移籍していた髙橋利樹がチームに復帰。移籍後は31試合に出場し4ゴールと前線の主軸を務め、結果を残しての帰還となった。
寂しいベテランとの別れがありつつも、新たな得点源の獲得には成功した浦和。選手層という面でも満足のいく補強になったと言えることから評価を「B」とした。