現在22歳のスパナットは、ブリーラムの下部組織出身。2018年4月に15歳8ヶ月22日というタイ国内リーグ史上最年少でデビュー、2019年6月に16歳でタイ代表デビューと、以前からタイ国内屈指のスーパースターとして注目を浴びている。
石井正忠元監督(現タイ代表指揮官)のもと、2022/23シーズンにブリーラムでタイ国内3冠を成し遂げるなど、タイ国内で実績を積み重ねると、2023年9月にブリーラムからルーヴェンへレンタル移籍。ただ2023/24シーズンのベルギー1部リーグで9試合の出場にとどまると、2024/25シーズンはトップチーム公式戦での出場がわずか3試合。ベルギーで本来のパフォーマンスを発揮できないまま、2024年10月末にレンタル移籍の早期打ち切りにより、ブリーラムへ復帰している。
ブリーラム復帰後は、タイ代表招集によりタイ1部リーグ戦欠場が続いていたものの、2025年1月以降は7試合の出場で6ゴール4アシストと結果を残しているスパナット。マレーシアメディア『Markaj News』は3月3日、関係者から独自に入手した情報として「スパナットは川崎のターゲットになっている」と伝えているが、オファーや交渉の有無には触れず。ブリーラム復帰後の同選手の成績を紹介している。
またドイツの移籍専門サイト『トランスファーマルクト』によると、スパナットとブリーラムの契約期間は2028年6月まで。完全移籍での獲得となれば、高額の移籍金が発生する可能性も考えられる。
なお川崎は2022年、札幌からタイ代表MFチャナティップ・ソングラシンを4億円以上とみられる高額の移籍金を支払って獲得。しかし同選手はコンディション不良等により本領を発揮できず、1年半で退団している。