サンフレッチェ広島はMFトルガイ・アルスランを負傷により欠くなか、3月5日にエディオンピースウイング広島で行われたAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)準々決勝の1stレグで、ライオン・シティ・セーラーズFC(シンガポール)に6-1で勝利。新加入選手の元U23フランス代表FWヴァレール・ジェルマンが移籍後初ゴールを決めたが、同選手の出場が規定違反にあたるとして、没収試合になる可能性があるという。


 シンガポール紙『ストレート・タイムズ』は7日に「広島はセーラーズ戦で出場資格のない選手を起用したため、AFC(アジアサッカー連盟)から罰則を受ける可能性がある」とリポート。69分からピッチに立ち、74分にゴールを決めたジェルマンについて「3試合の出場停止処分を受けているため、セーラーズ戦に出場できないはずだ」と主張している。

 またAFCはすでにジェルマンの出場について調査を開始。AFCの規定では、「出場停止処分は、同じカテゴリーの大陸大会における、対象選手の移籍先クラブの公式戦に持ち越される」と定められているが、ACL2も対象とのこと。AFCがジェルマンの出場を規定違反とみなした場合、1stレグは没収試合扱いとなり、スコアは「6-1」から「0-3」に変更される。

 ジェルマンはマッカーサーFC在籍時の2024年2月、AFCカップ(ACL2の前進)セントラルコースト・マリナーズ戦後に相手選手へ平手打ちを見舞ったとして、AFCから3試合の出場停止処分を科されていた。この出場停止処分が消化されていないだけに、対戦相手国のメディアから指摘を受けている。
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