3月26日に湘南ベルマーレから完全移籍で加入したばかりのFWルキアンは、4月2日に行われた第8節のヴィッセル神戸戦に先発出場。
すでに先発メンバーとして活躍するルキアンに、加入後の雰囲気や次節清水戦に向けての意気込みなどを訊いた。

新天地・横浜FCの印象
ーチームには少しずつ慣れてきましたか?ルキアン:日に日にチームに慣れてきている感覚はありますし、試合経験を積んでいければ戦術的にもフィットできると思います。
ーチームメートにはジュビロ磐田時代に共にプレーしたDF伊藤槙人選手がいますが、他に仲良くなった選手はいますか?
ルキアン:このクラブに加入したその日から選手やスタッフ、クラブを含めてものすごく良い受け入れ方をしてくれたので、すぐに馴染むことが出来ました。私も日本でのプレーが長いので(伊藤)槙人以外も色々な人が私を知ってくれていて、特定の選手に限らず色々な選手たちとふざけ合ったり冗談を言ったり会話をして、どの選手とも上手く過ごせているなという印象です。
ー練習では常に1トップでプレーしていますか?
ルキアン:自分の本職はセンターフォワードなので、基本的にはセンターフォワードです。(アビスパ)福岡時代にはシャドーでも出ていたので、監督次第でシャドーをやることも考えられると思います。
ーセンターフォワードでプレーする上で一番意識していることは何ですか?
ルキアン:もちろんゴールを取ることが一番大事なのですが、一人ではゴールを取ることは出来ないと思っているので、チームメートとどうゴールを取るかが大事だと思います。前節(神戸戦)で言えば、イチ(GK市川暉記)からのロングボールで一度決定機を迎えましたが決めることが出来なかった。相手の大迫(勇也)選手の決定機が無かったということを考えると、チーム全体として決定機を作っていけるのかがすごく大事なのかなと個人的には思っています。
ー2歳年下のMFユーリ・ララ選手とは同じブラジルのリオデジャネイロ出身ということで親交はあったのですか?
ルキアン:直接知り合ったのは横浜FCに来てからですけど、冗談を言い合ったり、ふざけあったりする仲ですね(笑)
ーブラジル出身の選手が多いですが、他に親交がある選手は?
ルキアン:ほとんどの選手は横浜FCに来てから初めて知り合いましたが、唯一ミシェル・リマとは同じ街の出身で同じ番地だったので、もしかしたらどこかで知り合っていたのかもしれないですね。

自分の持ち味をしっかりと
ー横浜FCのホーム(ニッパツ三ツ沢球技場)で移籍後初先発となった前節は残念ながら敗戦でしたが、いかがでしたか?ルキアン:連覇している強敵の神戸相手に勝利で終えたかったですし、残念に思っています。
ー横浜FCに加入したばかりですが、チームとして上手くいっている所と課題に思っている所を教えてください。
ルキアン:まだ周りの選手やチームのことを全て理解できているわけではないこのタイミングでチームが上手くいっている部分や上手くいっていないところを分析する必要はないと考えています。ただ、自分がこのクラブに来た以上はチームの持っているベースのところを軸に自分の持ち味をしっかり出しながらチームのためにプレーしたいという思いはあります。

気持ちで相手を上回れるか
ー次節対戦する清水エスパルスの印象を教えてください。ルキアン:直近3年間J1でプレーしていたので清水とは対戦が無かったのですが、手強い相手だと思います。良いチームであることは間違いないのですが、お互いにJ2からJ1に上がったチームなので、J1に定着したい気持ちは両者ともにあると思いますし、気持ちを清水より上回れるかが大事だと思います。清水さんも間違いなくそういった熱をもってやってくると思うので、気持ちで負けないようにしたいと思います。先ほど答えたように前節(J1リーグを)連覇した神戸さん相手にここ三ツ沢で(神戸を)苦しめる戦いをできているので、神戸戦と同じく良いサッカーを表現できれば清水さんにも良い戦いが出来ると思います。
ールキアン選手が清水戦で「ここを見てほしい」という部分はありますか?
ルキアン:ゴールです(笑)。前回の試合で走るところだったり守備での貢献、ビルドアップの起点になるところは見せることが出来たんですけど、残念ながら得点を取ることは出来ませんでした。ただ、自分も加入したばかりですので、あまりゴールを取れなかったことに関してはネガティブにはなりすぎず、チームとして個人としてやらなければいけないことを続けていれば、どこかのタイミングでゴールは取れると思います。得点を取れていないことに関して変にストレスやプレッシャーを感じず、今できることを全うしていれば、いずれどこかのタイミングでゴールが取れると、ゴールも量産できてくると思うので、プレッシャーに負けることなく自分のできることをしっかりとやっていきたいです。