かつて川崎フロンターレのキャプテンとして、J1リーグや天皇杯など多くのタイトルを獲得し、2022年のFIFAワールドカップ・カタール大会でプレーした後に海外移籍を果たした谷口。2024年夏にカタール1部アル・ラーヤンSCを退団してSTVVへ加入している。
そのSTVVでは、2024/25シーズン序盤から守備陣の中心選手として活躍。ベルギー1部リーグ13試合でピッチに立っていたが、2024年11月8日の第14節メヘレン戦でアキレス腱断裂という怪我を負い、長期離脱。手術を受けて現在はリハビリ中だが、同シーズン中の復帰は絶望的だという。
一方、STVVは谷口の負傷離脱後に失速。16クラブ中14位でレギュラーシーズンを終え、下位4クラブによるベルギー1部残留プレーオフへ回っている。下位2クラブが2部へ自動降格となるほか、14位となったクラブは2部の昇格プレーオフ勝者と入れ替え戦を行うというレギュレーションの残留プレーオフでは、第1戦でKベールスホットVAに勝利したが、コルトレイクには0-3で完敗。自動降格圏である3位コルトレイクとの勝ち点差が4に縮まっている。
残り4試合の結果次第では、自動降格圏でシーズンを終える可能性もあるSTVV。2部降格となれば、藤田をはじめ主力選手の退団は避けられない見通し。くわえて、出場機会がほとんど無い小森も退団が濃厚とみられるが、谷口が2026年の北中米W杯の日本代表メンバー入りを見据えて、欧州1部リーグでのプレーを選択することも十分考えられる。