セレッソ大阪から海外挑戦を果たした日本代表DF瀬古歩夢は現在、スイス1部グラスホッパー・クラブ・チューリッヒでプレー。FIFAワールドカップ北中米大会での代表メンバー入りを目指すなか、ステップアップ移籍の可能性が報じられている。


 ドイツメディア『Absolut Fußball』が4月16日に伝えたところによると、瀬古にはブンデスリーガやリーグアン所属クラブが関心を寄せているとのこと。同選手とグラスホッパーの契約は2024/25シーズン終了後に満了を迎えるが、現時点で契約延長の公式発表はなし。移籍金ゼロで欧州5大リーグへ挑戦する可能性は高いとみられる。

 同選手の去就を巡っては、海外メディア『Markaj News』が2025年2月の時点でMLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)所属ミネソタ・ユナイテッドからの関心を報道。すでにスイス国外クラブからの熱視線を注がれており、今後の動向に注目が集まっている。

 現在24歳の瀬古は2022年1月、セレッソ大阪からグラスホッパーへ完全移籍。海外挑戦1年目からプレー時間を確保すると、2023/24シーズンはリーグ戦36試合に出場。2024/25シーズンもここまでリーグ戦31試合でプレーするなど、守備陣に欠かせない戦力として存在感を発揮している。

 DF冨安健洋(アーセナル)、DF谷口彰悟(シント=トロイデンVV)など、主力センターバックに負傷者が相次ぐなか、W杯アジア最終予選ではDF板倉滉(ボルシアMG)らとセンターバックコンビを組む機会が多くなっている瀬古。DF渡辺剛(ヘント)をはじめ、代表入りを狙う同ポジションのライバルは多いだけに、20代中盤でのステップアップ移籍を視野に入れている可能性は十分考えられる。

 瀬古が欧州5大リーグへステップアップ移籍するとなれば、渡辺の今後のキャリアに影響を与える可能性も。FC東京から海外移籍を果たした同選手は、ベルギー1部屈指のセンターバックとして評価されているが、2024年1,2月のAFCアジアカップを最後に代表招集はなし。
瀬古と同じく、2025年夏に欧州5大リーグへ参戦する場合でも、現在28歳と瀬古より年上であるだけに、序列逆転がより一層難しくなるかもしれない。
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