G大阪は22分、前線へのロングボールにDF半田陸が反応。同選手が中央に折り返し、ジェバリがループシュートからゴールネットを揺らしたものの、VAR(ビデオアシスタントレフェリー)が介入。飯田主審はOFR(オンフィールドレビュー)で映像を確認した上で、直前にオフサイドがあったとしてゴールを取り消した。
しかし、ジェバリがシュートを放った瞬間、半田がボールに関与している可能性を巡り議論が白熱。インターネット動画配信サービス『DAZN』の中継映像から幻のゴールシーンのみを切り取った動画がXで拡散されると、半田の動きに関係なく、FC東京所属選手がクリアする可能性はほとんどないとの意見が相次いでいるほか、飯田主審のジャッジに対する異論も噴出。同主審の降格処分を求めるコメントを散見されている。
このノーゴール判定について、ポヤトス監督は試合後のインタビューで「ここで話をすると罰金にされるでしょう。試合でもベンチに座れなくなる」と前置きした上で、「僕の仲間は、そういう制裁を受けました。なので、ここはコメントを差し控えさせていただきます」とコメントしている。
J1第11節の広島対名古屋グランパスで、スキッベ監督が審判員に対して攻撃的な発言をしたとして、2試合の出場停止処分を受けたことを警戒するようなポヤトス監督のコメント内容と捉えられる。それだけに、ネット上ではJリーグの処分が指揮官のコメントを制限しているとして、リーグに対する批判も湧き起こっている。
2025シーズンも審判のジャッジの妥当性を巡り、疑問の声が止まないJリーグ。審判員への攻撃的なコメントそのものは良くないが、ジャッジの対する不満を言葉で表現できないポヤトス監督の様子に、多くのファン・サポーター等が複雑な思いを抱いていることは確かだ。