ラ・リーガの強豪レアル・マドリードが、成績不振に終わりそうな2024/25シーズンを受け、本格的な戦力刷新に乗り出す見通しとなりそうだ。

 負傷者の続出と選手層の薄さが成績に直結し、来2025/26シーズンに向けた大規模な改革の必要性が高まっているマドリード。
特に、今シーズンの課題を解消するためには、単にカルロ・アンチェロッティ監督交代だけでなく、選手補強を含む抜本的なテコ入れが不可欠とみられている。

 スペインメディア『マルカ』によると、クラブは今夏、左サイドバックと中盤の補強を目指しており、ターゲットとしてボーンマスDFミロシュ・ケルケズ、リバプールMFアレクシス・マック・アリスター、レアル・ソシエダMFマルティン・スビメンディの名が挙がっている。

 左サイドバックのケルケズは、今シーズン好パフォーマンスを見せ、若さと守備力を兼ね備えた存在として評価されている。

 中盤の主要ターゲットとされるマック・アリスターは、2028年まで契約を結んでいるリバプールが放出に消極的な姿勢を示しており、さらに本人もプレミアリーグ残留を希望していると伝えられている。マドリードが獲得に乗り出すには、クラブと選手双方に対して破格のオファーを提示する必要があるだろう。

 スビメンディ獲得に関しては、現時点ではプレミアリーグのアーセナルが優勢とされ、争奪戦は激しさを増しそうだ。

 リバプールのDFトレント・アレクサンダー=アーノルドが加わる可能性も取り沙汰されるなか、マドリードは今夏、抜本的な補強に踏み切るかどうかの岐路に立っている。負傷者続出と選手層の薄さに苦しんだ今シーズンの反省を糧に、どこまで本気で陣容の再構築に動くのか。その一挙手一投足が注視されることになりそうだ。
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