FWクリスティアーノ・ロナウド擁するアル・ナスル(サウジアラビア1部)は、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)準々決勝で横浜F・マリノスに4-1で勝利。準決勝で川崎フロンターレと対戦するが、この一戦でも大物人物によるチケット買い占め行為があったという。


 アル・ナスル元会長のイブラヒム・アル・ムハイディブ氏は28日、川崎戦のメインスタンドのチケット代400万サウジアラビアリアル(約1億5,200万円)を全額負担したと報告。Xを通じて、アル・ナスルサポーターへの無料配布をアナウンスしたほか、「サポーターに対して、これが我々のできる最低限の支援だ。ACLE優勝を願っている」などと綴っている。

 また、チケット販売専用プラットフォームの「WeBook」では、川崎対アル・ナスルのチケットが28日深夜の時点で完売に。アル・ムハイディブ氏のチケット買い占めによる影響とみられるが、準決勝のもう一試合(アル・ヒラル対アル・アハリ)はキックオフ前日であるものの、依然としてチケットが売れ残っているという。

 なお、アル・ムハイディブ氏は準々決勝の横浜FM戦でも、70万サウジアラビアリアル(約2,700万円)分のチケットを購入。アル・ナスルサポーターへの無料配布を行っていたが、川崎戦では横浜FM戦の5倍以上の金額で一部席種をアル・ナスルサポーターのために独占した格好だ。

 準々決勝以降サウジアラビアでの集中開催というレギュレーションに、不公平さを指摘する声が相次いでいるACLE。現地サッカー関係者による行為も、川崎が厳しい戦いを強いられるような環境を演出しそうだ。
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