2024シーズン限りで清水エスパルスを退団し、デブレツェンへ加入した元日本代表GK権田修一は、4月26日に行われたハンガリー1部リーグ戦でフル出場もPKから失点。同選手のファウルをとり、イエローカードを提示した主審のジャッジが現地で物議を醸している。


 0-0で迎えた53分、権田は自陣ペナルティエリア内での浮き球に反応。相手選手が右足で空振りした直後、前に飛び出してボールをキャッチしたが、その際に相手選手と接触している。このシーンにVAR(ビデオアシスタントレフェリー)が介入すると、主審はOFR(オンフィールドレビュー)の末、権田にファウルがあったと判定。同選手にイエローカードを提示するとともに、対戦相手にPKを与えた。

 このPKで決勝ゴールを許し、0-1で敗れたデブレツェン。試合後、地元メディア『HAON』はPKのジャッジについて、こう指摘している。

 「VAR判定により、非常に軽い気持ちで与えられたあのPKにより、試合結果が決まった。典型的なケースだが、主審は最初の判断ではPKを取らなかったのに、VAR介入後にペナルティスポットを指さした。U15(15歳以下)の試合ですら、あの程度の接触ではPKを与えないはずだ。選手たちのリアクションは、リプレイ映像よりも雄弁にすべてを物語っている。ルール通りではあるが、PKになるとは限らない。現地にいた人々も、PKに値しないと感じたはずだ」

 リーグ戦残り4試合で12クラブ中11位と、依然として1部残留争いを強いられているだけに、この一戦での敗北の影響は大きい。
PK判定を巡り、主審に対する批判が相次いでいるが、権田としては残り試合でベストパフォーマンスを発揮するための準備に集中したいところだ。
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