日本代表FW中村敬斗、MF伊東純也、DF関根大輝(いずれもスタッド・ランス)、FW南野拓実(ASモナコ)、FW古橋亨梧(スタッド・レンヌ)がプレーするリーグアンが揺れている。インターネット動画配信サービス『DAZN』は同リーグの放映権料を巡る問題を抱えているが、その一方で韓国市場への参入に意欲を見せているという。


 フランスプロサッカー機構(LFP)とDAZNは、2024年から29年までリーグアンの放映権契約を結んでいるが、DAZNはLFPからの支援不足を理由に、一部金額の支払いを保留。一時はDAZNがLFPに対して1億2,500万ユーロ(約202億円)を支払って和解するかとみられたが、DAZN側はこれを拒否。両者の交渉は難航している状況だ。

 そんななか、フランス紙『レキップ』は4月29日に「DAZNは2024/25シーズンをもって、リーグアンの放映権を解約する見込みだ」と報道。これによると、DAZNはLFPに契約違反があったとして、総額5億7,300万ユーロ(約928億円)の損害賠償を求めて訴訟を起こしたが、LFPに対して1億ユーロ(約162億円)の補償金支払いを提案。現時点で、LFP側からの回答はないが、リーグアンの放送打ち切りは決定的だという。

 一方、韓国メディア『マイデイリー』が29日に伝えたところによると、DAZNはアジアでの市場拡大を目指す中、韓国進出を模索。市場関係者の話として、「DAZNはFIFAクラブワールドカップにくわえて、韓国国内プロスポーツの放映権獲得に向けての協議を行っている」と伝えている。

 浦和レッズが参戦するFIFAクラブワールドカップ2025の放映権契約を国際サッカー連盟(FIFA)と締結したことで注目を浴びているDAZN。同大会の放映権獲得で、一部からサウジアラビアサッカー界との関係性が指摘されるなど、世界中で市場拡大や撤退にむけての動きを加速させているようだ。
編集部おすすめ