川崎フロンターレは日本時間4月30日深夜に行われたAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)準決勝で、FWクリスティアーノ・ロナウド擁するアル・ナスル(サウジアラビア1部)に3-2で勝利。強豪相手の白星であるだけに、海外でも日本代表DF高井幸大に対する評価が上がっているほか、同選手の海外移籍が予想されている。


 高井はアル・ナスル戦でDF丸山祐市とのセンターバックコンビを組んでフル出場。シュート21本、枠内シュート6本を浴びる中でも、身体を張ったディフェンスでロナウドやFWサディオ・マネら相手の攻撃陣に向き合い、2失点に抑えた。

 試合中、オランダメディア『huiskamerscout』のジャーナリストで日本サッカーの情報に精通しているジェラルド氏は、Xで「高井は、ヨーロッパリーグへの準備が万端だ。もはや議論の余地もない。アル・ナスル戦での素晴らしいパフォーマンスは見事だ。トップクラスだ!」と絶賛。同選手が近い将来、川崎から欧州クラブへ移籍すると予想している。

 2024シーズンのJ1リーグ戦終了後、一時ユベントスやトルコ1部トラブゾンスポルからの関心が報じられた高井。パリ五輪の舞台で好パフォーマンスを発揮すると、2024年9月以降はFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選の日本代表に招集されているが、海外スカウトサイト『SCOUTED』は2025年3月、日本対サウジアラビアでのパフォーマンスについて「彼を形容する言葉は“堅実”だ。彼自身を際立たせるような派手なスキルはないが、この年齢のセンターバックとしては、あらゆる面で信頼できるレベルにある。それが彼の強みだ」と称えていた。

 また、川崎OBの日本代表DF板倉滉(ボルシアMG)は、日本サッカー協会(JFA)公式YouTubeチャンネルにおけるGK鈴木彩艶(パルマ)との対談企画で、高井の姿に言及。
「緊張しているということを見せずにプレーできるのは、頼もしくて凄いこと」と頷いたほか、鈴木も「彼は淡々とプレーする」と述べている。
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