ACLEアル・ナスル戦白星で…川崎・長谷部茂利監督の過去コメント話題に

　川崎フロンターレは日本時間4月30日深夜に行われたAFCチャンピオンズリーグエリート（ACLE）準決勝で、FWクリスティアーノ・ロナウド擁するアル・ナスル（サウジアラビア1部）に3-2で勝利。準々決勝アル・サッド戦でベンチスタートだったFW大関友翔やFW神田奏真らが活躍しただけに、長谷部茂利監督の過去のコメントが再び話題になっている。

　長谷部監督はアル・サッド戦からスタメンを5名変更。大関、神田、DFファンウェルメスケルケン際、MF橘田健人、FW伊藤達哉をサウジアラビアで集中開催開始から初めてスタメン起用すると、伊藤が先制ゴールを奪ったほか、大関が追加点をマーク。大関と同様、神田もハーフタイムで途中交代となるまで好パフォーマンスを発揮すると、後半キックオフから登場のFWエリソンは持ち前のドリブル突破からFW家長昭博のゴールを演出した。

　長谷部監督の大幅なスタメンの入れ替えという起用法が吉と出た格好だが、指揮官はアビスパ福岡時代から「ターンオーバー」という言葉を用いないことで話題に。2025年2月17日に行われたACLEセントラルコースト・マリナーズ戦の試合前日会見でも「ターンオーバー（という言葉）を使わない理由は、ターンされた人の気持ちになっているのか」「ターンされて出てきた選手は、そのように言われたら悲しいし、使いたくない」などとコメントしていた。

　それだけにアル・ナスル戦後、ネット上では指揮官のターンオーバーという言葉を用いない方針が、チームの好影響を与えているとの指摘が。ターンオーバーという言葉を使わない理由が、アル・ナスル戦の結果に反映されているという見方も広まるなど、長谷部監督に対する周囲からの評価がさらに上がっているようだ。

　なお、ターンオーバーという言葉を巡っては、インターネット動画配信サービス『DAZN』でセントラルコースト・マリナーズ戦の実況を担当した下田恒幸アナウンサーが、試合前にXで「既に4位以内が決まっている川崎はターンオーバー濃厚。果たして長谷部新監督がどういう人選をするか注目です」と投稿。川崎サポーター等から指摘を受けると、「川崎サポの方には失礼しました。ただターンオーバーとはその時の状態に合わせて最適の選手を送り出すものというのが個人的な認識です」などと私見を述べていた。