KAAヘント所属の日本代表DF渡辺剛は、1日開催のベルギー1部プレーオフのクラブ・ブルッヘ戦でフル出場。チームは1-4で敗れたが、好パフォーマンスにより驚異的な評価を叩き出している。


 渡辺は37分に左足でシュートを防ぐなど、前半だけで3度もセーブ。ただ、同アディショナルタイムにゴールを許すと、後半に失点を重ねた。それでも海外メディア『QTN』は前半途中の時点で渡辺に100点満点中「95」をつけると、「ヘントは2人のGKを抱えながらプレーしている」などと、同選手のシュートブロックを絶賛。そして前半終了後には「100」と満点の評価を与えるとともに、「ゴールライン上で3度セーブ!GKのセーブ数よりも多い」と賛辞を送っている。

 その渡辺はFC東京、KVコルトレイク時代と同じく、ヘントでも主力選手として活躍しているが、2024/25シーズン終了後の移籍が濃厚である模様。ベルギーの移籍市場に精通しているジャーナリストのサシャ・タヴォリエリ氏が4月27日、フェイエノールト移籍で個人合意に達した可能性を伝えるとともに、フェイエノールトが移籍金1,000万ユーロ(約16億3,100万円)でオファーを提示したこともあわせて報じている。

 2021年12月にFC東京からKVコルトレイクへ完全移籍し、コルトレイク時代の2022/23シーズンにベルギー1部リーグ全試合でフィールドプレーヤー唯一のフルタイム出場を達成した渡辺。2023年6月のヘント加入会見では、将来的なブンデスリーガ移籍や日本代表復帰への思いを語っていた。

 ステップアップの志向が強い上に、28歳という年齢を踏まえると、2025年夏に所属クラブを変えることは決定的。クラブ・ブルッヘ戦でのパフォーマンスにより、ステップアップ移籍へ前進したと考えられる。
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