Jリーグ初参入の栃木シティが首位に立ち、大きく躍進を遂げている2025シーズンの明治安田J3リーグ。5月末時点で得点ランキングのトップに立つのは、栃木Cと同じく今年Jリーグ初参入の高知ユナイテッドに所属するFW小林心だ。
ここまで13試合出場で10得点。J3屈指の決定力を誇る高知のエースストライカーは、一体どんな人物なのか。小林の経歴や高知での活躍、今後のビジョンなどについて紹介する。
同年3月23日に行われた第25回JFL第2節のラインメール青森戦で高知加入後初ゴールを挙げると、その後も攻撃の中心としてチーム内得点王に輝いた(シーズン通算7得点)。なかでも、同年6月7日に行われた天皇杯(JFA全日本サッカー選手権大会)2回戦のガンバ大阪戦では、開始4分に先制ゴールを決め、2対1と高知の勝利に貢献。J1クラブ相手に見事なジャイアントキリングを達成し話題となった。
小林は翌2024年のJFLでも開幕戦からスタメン出場し主力として活躍。29試合出場8得点で2年連続チーム内得点王となっている。この年、Y.S.C.C.横浜とのJ3・JFL入れ替え戦に勝利した高知は、クラブ史上初のJリーグ参入も決めており、小林個人のみならずチームにとっても大きな飛躍の1年となった。
さらに、スピードだけでなく足元の技術も高く評価されている。サイドライン際の巧みなドリブルは相手ディフェンダーを翻弄し、1対1の状況から複数の守備を切り裂いて決定的なチャンスを作る。このドリブル突破は高知の攻撃を牽引していると言えるだろう。
これらに加え、ゴール前では高い決定力を持つ。キーパーの動きを冷静に見極め決定的な一撃を放つ判断力やポジショニング、ボールコントロールなどストライカーに必要な能力を複数持ち合わせており、まさに“エース”と呼ぶにふさわしいプレーヤーだ。
4月20日に行われた第10節福島ユナイテッド戦では、前半11分にセンターサークル内からの独走ドリブルでゴールを決め先制点を獲得。さらに後半には、絶妙なポジショニングでこぼれ球を押し込み得点を重ねると、その直後にも相手DFとGKが混乱する場面から一瞬の隙を見逃さず3点目を挙げ見事ハットトリックを達成した。
ドリブル、スピード、ポジショニング、判断力、ゴール前での決定力と、FWとして必要な能力全てをこの1試合で示し2025年4月のJ3月間MVPを獲得した小林は「チームの結果も含め、まだまだ満足はしていません。もっと貪欲にゴールを狙い続けて、ファン・サポーターの皆さんと勝利を分かち合いたいと思います。これからも応援よろしくお願いします。」と語っている。
この活躍の一方で、チームは現在20チーム中15位と決して好調とは言えない状況。小林がこのままゴールを量産し続けられれば、高知の上位浮上も夢ではないだろう。
高知に加入した2023年には、ホームセンターに勤務しながらサッカーをしていた小林。J3昇格後の現在も勤務し続けているかは定かでないが、地方クラブからJリーグ最高峰へと歩みを進める彼のストーリーは、多くのサッカー選手の夢を体現したものと言えるだろう。
JFLからJ3へ。今後はJ1や海外クラブ、さらには日本代表へと駆け上がることも予想される小林。高知での成功を土台に、世界でも通用する日本人ストライカーになる日も遠くなさそうだ。
ここまで13試合出場で10得点。J3屈指の決定力を誇る高知のエースストライカーは、一体どんな人物なのか。小林の経歴や高知での活躍、今後のビジョンなどについて紹介する。

大学サッカーからJFL、そしてJリーグへ
新潟県出身の小林は、北越高等学校(新潟市)を卒業後、流通経済大学(茨城県)へ進学。同大学サッカー部所属時代には社会人登録チーム『流通経済大学ドラゴンズ龍ケ崎』のメンバーとしてJFL(日本フットボールリーグ)に参戦し、スピードを活かした裏への抜け出しや決定力の高さなどから注目を浴びた。大学卒業後の2023年より当時JFL所属の高知へ加入している。同年3月23日に行われた第25回JFL第2節のラインメール青森戦で高知加入後初ゴールを挙げると、その後も攻撃の中心としてチーム内得点王に輝いた(シーズン通算7得点)。なかでも、同年6月7日に行われた天皇杯(JFA全日本サッカー選手権大会)2回戦のガンバ大阪戦では、開始4分に先制ゴールを決め、2対1と高知の勝利に貢献。J1クラブ相手に見事なジャイアントキリングを達成し話題となった。
小林は翌2024年のJFLでも開幕戦からスタメン出場し主力として活躍。29試合出場8得点で2年連続チーム内得点王となっている。この年、Y.S.C.C.横浜とのJ3・JFL入れ替え戦に勝利した高知は、クラブ史上初のJリーグ参入も決めており、小林個人のみならずチームにとっても大きな飛躍の1年となった。

スピードと技術を併せ持つエース
小林の最大の武器はスピードのあるドリブルと決定力だ。高校時代からスプリント力に優れた選手として名を馳せていた彼は高知でもその能力を発揮し、相手ディフェンスラインの裏を突く動きで多くのチャンスを生み出している。さらに、スピードだけでなく足元の技術も高く評価されている。サイドライン際の巧みなドリブルは相手ディフェンダーを翻弄し、1対1の状況から複数の守備を切り裂いて決定的なチャンスを作る。このドリブル突破は高知の攻撃を牽引していると言えるだろう。
これらに加え、ゴール前では高い決定力を持つ。キーパーの動きを冷静に見極め決定的な一撃を放つ判断力やポジショニング、ボールコントロールなどストライカーに必要な能力を複数持ち合わせており、まさに“エース”と呼ぶにふさわしいプレーヤーだ。

ハットトリックでJ3月間MVP獲得
2025シーズンの小林は、個人・チームともに初舞台のJ3でも結果を出す。開幕戦からスタメンでフル出場。第3節のFC大阪戦でJリーグ初ゴールを挙げると、その後も得点を重ねた。4月20日に行われた第10節福島ユナイテッド戦では、前半11分にセンターサークル内からの独走ドリブルでゴールを決め先制点を獲得。さらに後半には、絶妙なポジショニングでこぼれ球を押し込み得点を重ねると、その直後にも相手DFとGKが混乱する場面から一瞬の隙を見逃さず3点目を挙げ見事ハットトリックを達成した。
ドリブル、スピード、ポジショニング、判断力、ゴール前での決定力と、FWとして必要な能力全てをこの1試合で示し2025年4月のJ3月間MVPを獲得した小林は「チームの結果も含め、まだまだ満足はしていません。もっと貪欲にゴールを狙い続けて、ファン・サポーターの皆さんと勝利を分かち合いたいと思います。これからも応援よろしくお願いします。」と語っている。
この活躍の一方で、チームは現在20チーム中15位と決して好調とは言えない状況。小林がこのままゴールを量産し続けられれば、高知の上位浮上も夢ではないだろう。

個人昇格への期待
ここまで13試合で10得点とJ3得点ランキングトップに立つ小林は大きな注目を集めており、SNSなどでは「個人昇格しそう」「レベチやん」「爆速エースストライカー」などの声も見受けられる。今後の移籍市場では複数のクラブが関心を寄せるだろう。高知に加入した2023年には、ホームセンターに勤務しながらサッカーをしていた小林。J3昇格後の現在も勤務し続けているかは定かでないが、地方クラブからJリーグ最高峰へと歩みを進める彼のストーリーは、多くのサッカー選手の夢を体現したものと言えるだろう。
JFLからJ3へ。今後はJ1や海外クラブ、さらには日本代表へと駆け上がることも予想される小林。高知での成功を土台に、世界でも通用する日本人ストライカーになる日も遠くなさそうだ。
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