U23日本代表MF山田楓喜は、京都サンガからポルトガル1部CDナシオナルへ期限付き移籍していたが、2025年6月でナシオナルを退団する見込み。日本人起業家がクラブを買収も、FWクリスティアーノ・ロナウドの古巣を離れるという。


 ポルトガル『レコルド』は5月29日、山田の去就について、「彼がナシオナルに戻る可能性は低い」とリポート。リーグ戦でスタメン出場7試合、途中出場6試合、プレー時間492分、1ゴール2アシストというデータを紹介した上で、「この成績では、ナシオナルが再び期限付き移籍により迎え入れるような気にはならない」と綴っている。

 現在23歳の山田は、京都の下部組織出身。2020年に京都でトップチーム昇格を果たした後は、しばらく出場機会に恵まれなかったものの、プロ3年目から徐々に出番を増やすと、2024年に東京Vへ期限付き移籍。同シーズンにJ1リーグ戦21試合の出場で5ゴールを挙げ、パリ五輪の舞台にも立つなど、ブレイクを果たした。

 東京VやU23日本代表での結果が評価され、2025年1月に海外挑戦を果たしたが、ナシオナルではレギュラーに定着できなかった。ただ、2025年夏以降にレンタル元の京都でプレーする可能性については、現時点で報じられていない。オファー次第では、海外再挑戦の可能性も考えられるところだ。

 なお、ナシオナルは2024/25シーズンのポルトガル1部リーグを14位で終了。4月下旬に開催されたクラブ総会で、小野寛幸氏が最高経営責任者(CEO)を務めるACAフットボール・パートナーズ(ACAFP)が1300万ユーロ(約20億円)を支払い、クラブ運営会社の株式60%を取得することになったという。
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