清水エスパルス所属の元日本代表MF乾貴士は、かつて不適切行為が発端でセレッソ大阪を退団。6月1日に古巣対戦を控えるなか、C大阪サポーターの間では同選手の迎え方を巡り、議論が白熱しているようだ。


 乾は2022年4月5日の柏レイソル戦で途中交代によりピッチを後にする際、小菊昭雄監督との握手を拒否。暴言を吐くなど不服な態度を示し、試合後にチーム規律・秩序を乱す行動があったとして、謹慎処分や公式戦出場停止処分を科されると、同年6月に契約解除でC大阪を退団している。

 2025年6月1日に行われる明治安田J1リーグ第19節のC大阪vs清水では、乾とMF香川真司によるC大阪の新旧8番対決がピッチ上で実現する可能性に注目が集まっているが、ヨドコウ桜スタジアムにおける乾の出迎え方を巡り、一部で意見が割れている模様。過去のクラブに対する貢献を評価した上で、拍手で温かく迎えるとの声が上がる一方で、C大阪退団に至るまでの経緯を踏まえた上でブーイングに前向きな意見も相次いでいる。

 また、乾や柿谷曜一朗氏らが着用していたC大阪の背番号「8」が特別な番号であるだけに、同クラブ退団前の乾の行為に対する怒りの声も噴出。ただ一方で、乾に関する議論に消極的であり、C大阪の勝利に向けて香川をはじめ現所属選手の後押しに集中すべきとの意見も上がっている。

 現在清水の中心選手として活躍している乾だが、自身が思い描いていたものとは異なる形で離れたC大阪に対して、特別な感情を抱いている可能性も考えられる。その乾が古巣のゴール裏に駆け付ける際のC大阪サポーターの反応が気になるところだ。
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