カタール1部のアル・ドゥハイルで4年半にわたり活躍したケニア代表主将FWマイケル・オルンガが契約満了に伴い退団した。31歳の元J1柏レイソル(2018-2020)でもプレー経験のあるオルンガは、アル・ドゥハイルの歴代最多得点記録(130得点)を残しており、今後の去就が注目されている。


 ケニアのスポーツメディア『Pulse Sports Kenya』が、チェコ発のスポーツ情報サイト『Flashscore』の報道を引用する形で6月1日に伝えたところによると、元ケニア代表のエライジャ・オンシカ氏は、オルンガに対して「次は欧州移籍に焦点を当てるべき」と提言。同氏はプレミアリーグのアーセナル、ニューカッスル・ユナイテッド、エバートンといったクラブを具体的に挙げ、欧州5大リーグでキャリアの最終章を築くべきだと述べた。

 そのオルンガの移籍先候補として現在7つのリーグが予想されている。まずは、プレー経験のあるカタール。同国一部のアル・アハリ、アル・ガラファ、カタールSCなど、30代選手の獲得に積極的なクラブが関心を示す可能性がある。

 次に、アラブ首長国連邦(UAE)のクラブも高額契約を提示できる有力な選択肢とされる。カタールでの同選手の実績が広く知られており、適応も容易と考えられる。

 さらにサウジアラビアでは、中堅クラブが移籍金不要のオルンガに注目しており、年俸200万ドル(約3億円)超を提示する可能性も指摘されている。

 トルコ1部の強豪ガラタサライも過去に獲得に動いた経緯があり、主力のナイジェリア代表FWビクター・オシムヘンの移籍が噂される中で再び関心を寄せる可能性がある。

 南アフリカでも同国1部のカイザー・チーフスが得点力不足を補う存在としてオルンガに注目しているが、獲得には予算面の課題が指摘されている。

 そして日本のJリーグ。オルンガは柏在籍時にJ1リーグ得点王(2020)とJ1リーグ・MVP(2020)に輝いた実績がある。
現在、様々なJ1クラブ名が移籍先候補の噂に挙がっており、日本復帰の可能性も注目されている。

 最後にアメリカ合衆国のメジャーリーグサッカー(MLS)ではサラリーキャップ制で実現可能性は低いとされるものの、特別指定選手制度(Designated Player Rule)を利用すれば同選手の獲得は不可能ではないと伝えられている。

 現在オルンガは複数のオファーを検討中とされ、次の決断がキャリアの総仕上げとなる可能性がある。
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