2日目を迎えた「ピッティ・イマージネ・ウオモ(Pitti Imagine Uomo)」。今シーズンのメインゲストは「ジバンシィ(GIVENCHY)」。

フィレンツェの丘の上のVilla Palmieriで、2020年春夏コレクションを披露した。

(文:ファッションジャーナリスト 増田海治郎

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 「丘の上に行こうよ♪」とクレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)に誘われて、フィレンツェ市街を見下ろす丘に辿り着いた。ショーの前のアペロタイムのシャンパンは、もちろん萌(MOET )! 世界中のファッションセレブリティが集結し、空が藍色に染まった頃、ショーは幕を開けた。

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 クレアの手がけるジバンシィは艶っぽい、と思っていた。でも、今日のジバンシィはツヤツヤしてない。キーとなるスタイリングは、チェスターコートが主役のセットアップ。

コートとパンツを同素材で着こなすセットアップがとびっきり新鮮だ。

ジバンシィ初の単独メンズコレクションはチェスターコートとセットアップが主役
GIVENCHY 2020年春夏コレクション ©︎Pitti Imagine Uomo

 テーラードスーツは、コットンライクな素材で、かなりカジュアルな雰囲気。体に沿うピタピタのシルエットのタンクトップには、ミリタリーなワイルド系パンツを合わせている。

 足元を飾るのは、ニットやレザーのスニーカー。なかでも最も重要なのが、我らが「オニツカタイガー(Onitsuka Tiger)」とのコラボレーションスニーカー。「メキシコ 66(MEXICO 66)」をベースにした「MEXICO 66 GDX」を2色展開する。

オニツカタイガー カンパニー長の庄田良二さんは「1年半前から今回のコラボレーションの話合いを始め、ようやく形にできた。オニツカタイガーにとって、本当の意味でビッグメゾンとのコラボレーションは初めて。本当に光栄に思う」と話す。

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 また、世界中から集ったセレブリティの中で存在感を放っていたのが、NYから訪れた渡辺直美。かの女のスタイリッシュな装いと、自信に満ち溢れたアティチュードは、世界のセレブリティに何ら負けていなかった。

ジバンシィ初の単独メンズコレクションはチェスターコートとセットアップが主役
【全ルックを見る】GIVENCHY 2020年春夏メンズコレクション増田海治郎雑誌編集者、繊維業界紙の記者を経て、フリーランスのファッションジャーナリスト/クリエイティブディレクターとして独立。
メンズ、レディースの両方をカバーし、「GQ JAPAN」「OCEANS」「SWAG HOMMES」「毎日新聞」などで健筆をふるう。初の書籍「渋カジが、わたしを作った。」(講談社)が好評発売中。