メルカリの子会社ソウゾウが、新規事業「メルカリShops」を発表した。スマホ1つで簡単にネットショップを開設できるEコマースプラットフォームで、7月28日の今日から試験提供を開始する。
ソウゾウは、メルカリグループが掲げるミッション「新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る」の達成のため、今年1月28日に設立。代表取締役CEOにメルペイ執行役員の石川佑樹、取締役CTOにメルカリ執行役員CTOの名村卓、取締役にメルカリ代表取締役CEOの山田進太郎が就任した。なお、メルカリは2019年に同じ社名で新規事業開発を行っていた連結子会社のソウゾウを解散している。
メルカリShopsは「かんたんで、売れる」をコンセプトに、ショップ運営者が商品を直接販売することができるEコマースプラットフォーム。メルカリに出品するのと同様の簡単な操作で、ネットショップを持つことができ、「メルカリ」の月間1900万人超の利用者に届けることが可能となる。スタート当初の注力カテゴリは、クリエイターのハンドメイド作品や農家直送の野菜・果物、まちの飲食店のグルメ、地方の特産品など。個人による出品物に加えて、直接生産者や作り手などからメルカリアプリ一つで様々な商品の購入が可能となる。2021年中にはメルカリアプリ内だけではなく、アプリ外にも独立したウェブサイトとしてネットショップを開設できる機能の追加も予定している。
ソウゾウでは、コロナ禍で従来オフラインで営業していた事業者のEC化のニーズが高まる中で、ECサイトの開設や運用、集客などのノウハウがないといった課題から中小事業者の大半が未だECサイトを開設できていないといった現状を踏まえ、メルカリShopsを通じてEC化への課題解決を図るという。