米国株しっかりも、為替が1ドル147円台後半と前日大引け時点との比較では、60銭ほど円高に振れたことなどから、東京市場はやや売り優勢で取引を開始した。
大引けの日経平均は前日比40.74円安(-0.11%)の36119.92円となった。東証プライム市場の売買高は18億1413万株、売買代金は4兆9208億円だった。セクター別では、機械、倉庫・運輸関連業、空運業、食料品、情報・通信業などが下落した一方、卸売業、輸送用機器、海運業、鉱業、鉄鋼などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は52%、対して値下がり銘柄は44%となっている。
日経平均採用銘柄では、24年3月期売上高予想を下方修正したLINE ヤフー<4689>が急落したほか、厳しい中小型ディスプレイ市況の影響からさえない決算となったシャープ<6753>も売り優勢。また、昨日の取引時間中に上場来初めての株式分割を発表した三菱重工<7011>は反落。このほか、ダイキン<6367>、味の素<2802>、旭化成<3407>、三井化学<4183>が売られた。日経平均採用以外では、好決算発表も市場コンセンサスを下回った島津製作所<7701>が大幅安となった。
一方、24年3月期利益予想の上方修正と期末配当予想の増額を発表したGSユアサ<6674>が急騰したほか、三菱商事<8058>は大規模な自己株式の取得枠設定が材料視されて買われた。このほか、リコー<7752>、ニッスイ<1332>、デンソー<6902>が上昇。