昨日の米株式市場で主要指数が高安まちまちとなる中、7日の日経平均は158.77円安の38907.76円と4日ぶり反落して取引を開始した。外為市場で円高・ドル安方向への動きが進んだことが東京市場で輸出株などの株価の重しとなった。また、値がさの東エレク<8035>が決算発表時に2025年のWFE見通しの見直しを行い大幅安となったことも影響。一方、国内3月決算企業の第3四半期決算発表が続いており、引き続き好決算・好業績銘柄への物色意欲が株価下支え要因となり下げ幅は限定的となった。
大引けの日経平均は前日比279.51円安(-0.72%)の38787.02円となった。東証プライム市場の売買高は21億6458万株。売買代金は4兆5765億円。業種別では、ガラス・土石、精密機器、不動産、その他製品、輸送用機器などが下落した一方、鉄鋼、石油・石炭、海運、金属製品、空運などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は45.7%、対して値下がり銘柄は50.4%となっている。
個別では、トヨタ自<7203>やホンダ<7267>、日野自動車<7205>など一部の自動車関連は軟調に推移したほか、東エレク、日本製鋼所<5631>、レーザーテック<6920>、リクルートHD<6098>、任天堂<7974>などが下落した。
一方、ディスコ<6146>やルネサスエレクトロニクス<6723>などの一部半導体関連株が堅調に推移。また、日産自<7201>、TDK<6762>、富士電機<6504>、日本製鉄<5401>などが上昇した。このほか、10-12月期営業益は市場予想を大幅上振れたメルカリ<4385>や業績想定線で自社株買い実施などを発表したニチコン<6996>が急騰。ほか、F&LC<3563>、ライト工業<1926>、SREホールディングス<2980>などが値上がり率上位となった。