日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。トランプ米大統領のSNS投稿に振らされる状況であるが、カナダは電力に対する追加料金を停止すると伝わっており、落ち着きをみせそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時36110円まで売られる場面もみられたが、その後は下落幅を縮めている。為替市場では円相場が1ドル=147円80銭台と前日から円安に振れていることもあり、売り一巡後は押し目を拾う動きが意識されやすいだろう。
週末に3月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控え、先物市場では限月交代に伴うロールオーバーが中心になる。短期筋の売買に振らされやすい面はあるが、前日の36000円割れで目先底が意識されやすく、売り仕掛け的な動きは手控えられやすいだろう。また、ロシアの出方次第ではあるものの、ウクライナ政府が米国の30日間の停戦を受け入れることで、地政学リスクの後退が下支えとなる可能性がありそうだ。
物色はエヌビディアが小幅ながら買われた流れもあり、ハイテク株への買い戻しが意識されやすい。