食料品や住居費の上昇が指数を押し上げ。連邦準備制度理事会(FRB)が注目の住宅を除いたスーパーコアも上昇したため利下げ観測が後退した。一部ではFRBの次の行動が利上げとの予想も浮上している。
鳥インフルの影響で卵は15%値上がり。干ばつの影響でココ価格が上昇したことも食品価格に影響した。コアでは処方薬、自動車保険、航空運賃、ホテル宿泊料金、中古車価格も軒並み上昇。ロサンゼルスでの山火事の影響も指摘されている。
中古車:前月比+2.2%
ホテル+2%
航空運賃:+1.2%
アパレル:-1.4%
FRBのパウエル議長は下院公聴会の質疑応答で、1月CPIは予想を上回ったと指摘したが、1カ月のデータで判断することはないと主張した。
米トランプ政権がより注目しているという10年債利回りの上昇に関してパウエル議長は、もし、財政が持続的な軌道になれば、長期金利は低下するだろうとこたえた。マスク氏が主導しているDOGEの進行が期待される。また、トランプ大統領が、露大統領と、ウクライナ露停戦協議開始で合意。供給不安の後退で原油も価格も下落。このうえで、イスラエル、ハマス戦の終了で中東問題が解決した場合、エネルギー価格や運送コストも下がり、インフレを抑制することが可能となる。