Jリース:1553円(+247円)
大幅続伸。前日に業績予想の上方修正を発表、上期では営業利益を従来予想の4.7億円から7億円、前年同期比2.1倍に、通期では同利益を12億円から14.5億円、前期比53.8%増にまで引き上げている。
主にオフィス、テナントなどを対象とした事業用賃料保証が業績拡大に寄与したほか、与信審査の強化や債権管理業務の強化策が奏功して、貸倒コストの抑制、債権管理業務コストの削減につながったようだ。想定以上の業績拡大がインパクトに。

ベクトル:1095円 カ -
ストップ高買い気配。前日に第1四半期決算を発表、営業損益は11.7億円の黒字で、前年同期0.2億円の赤字から黒字転換を果たし、上半期計画の10.7億円を超過する形となっている。ダイレクトマーケティング事業を筆頭に、PR・広告事業、プレスリリース配信事業などが大幅増収増益になった。広告宣伝費投下の可能性として業績予想は据え置いているが、想定以上の第1四半期実績がポジティブなインパクトにつながっている。


エーザイ:9499円(-1021円)
大幅続落。米バイオジェンと共同開発したアルツハイマー型認知症治療薬「アデュカヌマブ」について、米国の大手病院が相次いで使用しない方針を示したと前日に伝わっている。これを受けて、米国市場ではバイオジェンが大幅安となっており、同社にも売り圧力が波及している。同薬の安全性や効果に対する慎重な見方が出ているもようであり、早期の業績貢献期待低下など先行き不透明感が強まっているようだ。

レーザーテック:21710円(-140円)
大幅反落。前日に台湾TSMCが決算を発表、4-6月期の売上高・粗利益率はほぼ市場想定線での着地となっている。
7-9月期見通しに関してもコンセンサス水準となっている。サプライズは小さい決算内容とみられるが、期待値が高まっていたこともあり株価は大きく下落しており、米半導体関連にも売りが波及の形に。東京市場でも同社など半導体製造装置関連株の下げが目立つ動きとなっている。

ファーストリテ:76550円(-3050円)
大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は2279億円で前年同期比72.1%増益となった。3-5月期は599億円で前年同期比では黒字に転換している。
一方、通期予想は従来の2550億円から2450億円、前期比64.0%増に下方修正。国内ユニクロ事業の下振れなどが背景とみられる。下方修正幅は限定的であるものの、依然として株価の割高感が意識される中、売り材料にはつながっているようだ。

リアルワールド:563円(+25円)
一時ストップ高。暗号資産(仮想通貨)取引所を運営するbitFlyer(東京都港区)と提携したと発表している。グループ会社のREAL FINTECH(東京都渋谷区)とともに運営するギフトサービス「RealPayギフト」に、暗号資産のビットコインを選べるギフトとして新たに追加する。
RealPayギフトの採用企業は、暗号資産を利用したプロモーションや報酬提供が可能になるとしている。

Bエンジニア:1757円(+107円)
年初来高値。21年8月期の営業利益を従来予想の0.68億円から1.02億円(前期実績は非開示)に上方修正している。企業によるDX推進などでITエンジニアの需要が高まり、積極的な広告投資や採用、営業体制の強化でMidworks事業の稼働人数が想定より上振れしているため。営業体制の見直しなどで業務効率を高め、人件費率が下がったことも利益を押し上げる見通し。

買取王国:720円(+56円)
年初来高値。
22年2月期第1四半期(21年3-5月)の営業利益を前年同期比238.1%増の0.70億円と発表している。新型コロナウイルス感染拡大の影響で前年同期に落ち込んだファッション・ホビーが回復したことに加え、粗利率の改善や経費削減への取り組みが奏功した。通期予想は前期比28.4%減の0.90億円で据え置いた。進捗率は77.8%に達しており、第1四半期の順調なスタートが投資家から好感されているようだ。