東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1300を超え、全体の8割超を占めた。セクター別では、海運とゴム製品の2業種を除く31業種が上昇し、繊維製品、不動産、建設、パルプ紙、空運の上昇が目立っていた。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、アドバンテス<6857>、東エレク<8035>、TDK<6762>が堅調だった半面、レーザーテック<6920>、テルモ<4543>、ファナック<6954>、信越化<4063>が軟化した。
前日の米国市場は、3月のミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)が上方修正され、堅調な米景気を背景に買いが先行しNYダウは上昇した。
注目されている2月のPCE物価統計は、総合指数が前年同月比2.5%上昇と、1月(2.4%上昇)から伸び率が拡大し、コア指数は前年同月比2.8%上昇と1月(2.8%上昇)と変わらずと予想されている。先日のウォラー米連邦準備制度理事会(FRB)理事の「利下げを急ぐ必要はない」との発言内容と整合性があるのかがポイントであり、週明け4月1日の東京市場での反応が注目される。市場予想より強めの結果となれば円安が進む可能性があり、1990年7月以来となる1ドル=152円台を突破してくるのかも注目との声も聞かれた。