連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がペースは遅いながら物価圧力の鈍化傾向にあることを再確認したため利下げ期待を受けた買いが再開し、寄り付き後、上昇。長期金利の低下や半導体メーカー、クアルコム(QCOM)の好決算を受け特にハイテク中心に買われ、終日底堅く推移した。終盤にかけて上げ幅を拡大し、終了。セクター別では、半導体・同製造装置、小売が上昇した一方、不動産管理・開発が下落した。
オンラインの中古車販売プラットフォーム運営のカーバナ(CVNA)は四半期決算で予想外の黒字を計上し、大幅高。シリアルなどを製造する食品メーカー、ケラノバ(K)は四半期決算で調整後の1株利益や純売上が予想を上回り、上昇した。
食品の宅配会社のドアダッシュ(DASH)は利払い・税引き・償却前利益見通しが予想を下回り、下落。在宅フィットネス事業を展開するペロトン・インタラクティブ(PTON)は損失が予想以上に拡大、最高経営責任者(CEO)の辞任や世界の全従業員の15%削減計画を発表し、大幅安となった。
携帯端末のアップル(AAPL)は取引終了後に四半期決算を発表。1株利益が予想を上回ったほか、中国の売上高が前年から減少も予想を上回り、さらに追加自社株買いや増配計画を発表し、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)