■200日線水準での攻防
■ツムラ、3Q営業利益 69.1%増 323億円、株式売り出し、自社株買い発表
■前場の注目材料:TPR、インド拠点増強、車エンジン部品3割引き上げ
■200日線水準での攻防
21日の日本株市場は、売り一巡後は自律反発が期待されるものの、戻りの鈍さが意識される相場展開になりそうだ。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売りが先行して始まることになりそうだ。米国ではウォルマートの慎重な業績見通しを受けて、トランプ政権の関税政策への悪影響が警戒された。日経225先物はナイトセッションで、一時38380円まで売られる場面もみられた。終盤にかけて持ち直し、200日線水準で終えている。同線での底堅さが意識されてくるようだと、前日の大幅な下げに対する自律反発狙いの動きに向かう可能性はありそうだ。
一方で、同線での戻りの鈍さが意識されてくるようだと、売り仕掛け的な動きに向かわせやすいと考えられる。
物色については円高を受けて輸出関連などは引き続き手掛けづらくさせる。もっとも、内需系にシフトする動きもみられていないことから、ポジション圧縮の動きがみられていると考えられる。国内の政策期待も高まりにくい状況のなか、個別に材料の出ている銘柄での短期的な値幅取り狙いの資金が集中しやすい。
■ツムラ、3Q営業利益 69.1%増 323億円、株式売り出し、自社株買い発表
ツムラ<4540>が発表した2025年3月期第3四半期業績は、売上高が前年同期比18.1%増の1367億7300万円、営業利益は同69.1%増の323億8000万円だった。なお、スズケン<9987>や三菱UFJ信託銀行など8社が同社株を売り出すと発表。株式需給への影響を和らげるため、最大50億円、発行済み株式総数(自己株式を除く)の1.91%に当たる146万5000株の自社株買いを実施する。
■前場の注目材料
・SOX指数は上昇(5310.63、+0.94)
・米長期金利は低下
・米原油先物は上昇(72.57、+0.32)
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請
・TPR<6463>インド拠点増強、車エンジン部品3割引き上げ
・スズキ<7269>新中計、31年3月期に売上高8兆円、世界販売420万台
・東レ<3402>限外ろ過膜に高い除去性、逆浸透膜の負担軽減
・霞ヶ関キャピタル<3498>危険物倉庫を開発、神奈川県内に用地取得
・キオクシアHD<285A>米サンディスクと第10世代NAND開発、性能と投資効率を両立
・三洋化成<4471>水産物の陸上養殖促す、ペプチド活用、バナメイエビの生育期間を短縮
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:30 1月全国消費者物価コア指数(予想:前年比+3.1%、12月:+3.0%)
<海外>
・特になし