プロネクサスは10月29日、2022年3月期第2四半期(21年4月-9月)連結決算(IFRS)を発表した。売上収益が前年同期比7.0%増の153.98億円、営業利益が同8.7%増の28.81億円、税引前利益が同4.7%増の29.57億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益が同3.9%増の20.32億円となった。


上場会社ディスクロージャー関連の売上収益は前年同期比3.9%増の72.18億円となった。主力製品である株主総会招集通知は、従来からのカラー化・情報拡充に加え、個人株主数の増加により受注単価が上昇した。また、業務効率化ニーズの高まりを受け、開示書類作成アウトソーシングサービスの増収が寄与したほか、国内証券市場の回復に伴い、ファイナンス・IPO関連製品の受注も拡大した。

上場会社IR関連等の売上収益は前年同期比12.8%増の40.80億円となった。改訂コーポレートガバナンス・コードへの対応を背景として、英文翻訳サービスの受注が増加するとともに、前年同期はコロナ禍により規模を縮小していた株主総会のビジュアル化サービスや、バーチャル株主総会支援サービスの受注が増加した。

金融商品ディスクロージャー関連の売上収益は前年同期比8.6%増の35.66億円となった。
J-REIT市場が今年に入り上昇基調にあることから、ファイナンス・IPOが増加したことに加え、外国債券の発行が前年同期に比べて改善したことで、関連製品の受注が増加した。また、金融機関向けの各種販促ツールの新規受注が増加した。

データベース関連の売上収益は前年同期比2.0%減の5.34億円となった。データベース関連では新規顧客の受注があったものの、既存顧客との契約更改に際し、一部解約や単価ダウンがあった。

2022年3月期通期の連結業績予想については、売上収益が前期比2.0%増の255.00億円、営業利益が同3.3%増の22.00億円、税引前利益が同12.1%減の22.00億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同10.1%減の15.20億円とする期初計画を据え置いている。